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嘗む
「嘗む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
嘗むの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
り会ったには違いないが―― その夕は相憎《あいにく》とこの麓の里で新粟を初めて
嘗むる祭の日であり、娘の神の館は祭の幄舎《あくしゃ》に宛てられていた。この祭には....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
げり。大人も小児も打寄りて見物す。その小熊ぐるぐる廻りて、時々ちゅうちゅうと掌を
嘗む。熊は大熊とても、何となく可愛らしくして、獅虎の如くに猛獣とは見えず。小熊は....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
に帰らじ、とこしへに。
彼人まさねば、いづかたも
冢穴にしも異ならず。
苦きを
嘗むる所とぞ
世の中は皆なりにける。
物狂ほしくもなれるかな、
あはれわがこの....