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「嘗胆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

嘗胆の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
しの前のような暗い徴候を現わし出して、国人全体は一種の圧迫を感じ出していた。臥薪嘗胆《がしんしょうたん》というような合い言葉がしきりと言論界には説かれていた。し....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いうわけで、そこへ目をつけたのは、残忍な方法でという遺言を守りながら、十年|臥薪嘗胆《がしんしょうたん》をしていた姉妹たちでした。片目の首を取っ替え取っ替え胸の....
自叙伝」より 著者:大杉栄
での一番大きな問題は、遼東半島の還附だった。僕は『少年世界』の投書欄にあった臥薪嘗胆論というのをそのまま演説した。みんなはほんとうに涙を流して臥薪嘗胆を誓った。....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
るのが上手でありました。 焉《いずく》んぞ知らん。この間にあって道庵先生は臥薪嘗胆《がしんしょうたん》の思いをして、復讐の苦心をしていたのであります。 夜な....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
胴だけの人間と同じ事だ、国民は一致協力して軍備を充実し、生産を増加する為に、臥薪嘗胆《がしんしょうたん》をしなければならぬ。 という事を書いて示して置くそうで....
明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
された文学そのものが皮肉にも提供している。 日清戦争後三国干渉があった。「臥薪嘗胆」なるスローガンは、国内大衆の意識を次の戦争へ集中せしめた。そして、十年して....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
一刀斎ひとりだという話でした。――で私も、何とかして、印可をうけたいものと、臥薪嘗胆の苦行をしのんでいるうち、故郷もとの母が死去したので、功を半ばに帰国しました....
三国志」より 著者:吉川英治
をのんで、愛しき御女の君をもって、胡族の主に娶わせたまい、一時の和親を保って臥薪嘗胆、その間に弓馬をみがいたという例もあります。また元帝が王昭君を胡地へ送ったは....
三国志」より 著者:吉川英治
仇、曹操を亡くさぬうちは」と、馬超はあれ以来、蒙古族の部落にふかくかくれて、臥薪嘗胆、今日の再興に励んできたのであった。 「何度でも再起する。曹操の首を見るまで....
私本太平記」より 著者:吉川英治
の行儀は、知るところでございません。いずれにせよ、累年、忠義のみちを取って、臥薪嘗胆、かくまで奮戦してきた者どもを捨てて、なおどうあっても、敵へ御降伏に出られる....
八寒道中」より 著者:吉川英治
相手だったら、当然、おれは躍起となる。うんと腕をみがきにかかる。文字どおりの臥薪嘗胆をやる。仇が手強ければ手強いほど、艱苦が伴えば伴うほど、大望ということになり....
黒田如水」より 著者:吉川英治
。われら十三名は、各※すがたを変えて、敵地の伊丹城中に潜伏し、たとえいかなる臥薪嘗胆の苦難をしのぶとも、八幡大菩薩、産土の神も照覧あれ、臣等の一命に代えても、か....