嘘八百[語句情報] » 嘘八百

「嘘八百〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

嘘八百の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:ゴーゴリニコライ
こを離れた大佐はさも忌々《いまいま》しげに、【どうして世間は、こんなくだらない、嘘八百の噂に迷わされるのだろう?】とつぶやいた。それからまた、コワリョーフ少佐の....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
△キネマの舞台挨拶にでも出るのや思てくれはったら、よろしおまんねん」 こうした嘘八百のことを佐古は前後四、五回にわたって、徐々に彼女に説明したのだ。彼女の映画....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
じゃございません」 「嘘をつけ。女をだますのとは訳が違うぞ。天下の御用聞きの前で嘘八百をならべ立てると、飛んでもねえことになるぞ。人を見て物をいえ。現におみよの....
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
千曲川に河童が棲んでいた昔の話である。 この河童の尻が、数え年二百歳か三百歳という未だうら若い青さに痩せていた頃、嘘八百と出鱈目仙(千)人で狐狸かためた新手村では、信州にかくれもなき怪しげな年中....
」より 著者:金子ふみ子
なかったに相違ない。けれど、祖母は無智な田舎の百姓女である。この狡猾な都会ものの嘘八百に打勝つことがどうしても出来なかったのである。 祖母は空しく帰って行った....
西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
「命捨ての光物」では火の玉の正体を現わし、『武道伝来記』の一と三では鹿嶋の神託の嘘八百を笑っている。 この迷信を笑う西鶴の態度は翻って色々の暴露記事となるのは....
探偵の巻」より 著者:坂口安吾
悲鳴をあげたのであつた。 どこそこでおききやしたら、など二人の不良少女殊勝げに嘘八百の忠言までまくしたてて颯爽と帰つたあとには、二人の探偵腕を組んで顔見合せ、....
織田信長」より 著者:坂口安吾
女房をもらって、油の行商をはじめた。 辻に立ち、人を集めて、得意のオシャベリで嘘八百、つまりテキヤであるが、舌でだましておいて、一文銭をとりだす。サア、サア、....
赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
、私の物語に現れて来る、快男子赤格子九郎右衛門なる者は、従来の芝居や稗史小説で、嘘八百を語り伝えられて来たその人物とはあらゆる点に於て、大いに相違があるという事....
犬を連れた奥さん」より 著者:神西清
とを見てとった。……この土地の風儀の悪さについては色々話もあるが、とかくそれには嘘八百が多いので、彼はてんから歯牙にかけなかったばかりか、その種の話がまずたいて....
」より 著者:岡本綺堂
しはまた何という大胆な女でございましょう。旦那さまの口占を引きながら、いい加減の嘘八百をならべ立てて、表に遊んでいるところを見識らない女に連れて行かれたの、それ....
決闘」より 著者:神西清
ながらよっぽどおめでたいのか。君は彼奴に、まるで子供でもあしらうようにいい加減な嘘八百で操られて、それに気が附かないのかい? 彼奴は女から逃げたいのだ、女をここ....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
に来るものか。 無論、お前もそのことは百も承知してか、ともかく宣伝が第一だと、嘘八百の文句を並べたチラシを配るなど、まあ勢一杯に努めていたというわけだが、その....
死の接吻」より 著者:小酒井不木
は、議会で八百万円事件というのに関聯して査問に附せられた。彼は衆議院の壇上で、「嘘八百万円とはこのことだ」と、苦しい洒落を言って、その夜インフルエンザに罹った。....
不在地主」より 著者:小林多喜二
自分の立場が可愛くて、小作人が飛んでもないことやらかしてるッて、有る事、無い事、嘘八百並べてやったんでないか。順序が順序だから、手前のような奴を中にはさんだんだ....