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「嘱託〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

嘱託の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
毛利先生」より 著者:芥川竜之介
めていた、毛利《もうり》先生と云う老人に、今まで安達先生の受持っていた授業を一時嘱託した。 自分が始めて毛利先生を見たのは、その就任当日の午後である。自分たち....
わが町」より 著者:織田作之助
と総領の敬吉が家業を継ぐわけだが、未だ若かった、先代は理髪養成学校の創立委員で、嘱託されて教師にもなり、だから死なれて見ると、二代目の敬吉の若さは随分目立つ。お....
華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
ィングの四階に、南原杉子はあらわれる。東京を脱出して三日目に、紡績会社の広告部の嘱託となった。彼女の仕事は民間放送に関するすべてである。まだ一カ月にならないが、....
久坂葉子の誕生と死亡」より 著者:久坂葉子
のだ。それから暫く、私の空白時代である。私は、クラブ化粧品の広告部に、月六千円で嘱託にやとわれた。そしてすぐ、NJBへ月七千円で嘱託にやとわれた。私は、ガタガタ....
続堕落論」より 著者:坂口安吾
つらぬく精神であり、生活のありかたである。 戦争中私は日本映画社というところで嘱託をしていた。そのとき、やっぱり嘱託の一人にOという新聞聯合の理事だか何かをし....
堕落論」より 著者:坂口安吾
応腹に力を入れた上でないと声が全然でないという状態を知った。又、当時日本映画社の嘱託だった私は銀座が爆撃された直後、編隊の来襲を銀座の日映の屋上で迎えたが、五階....
日映の思い出」より 著者:坂口安吾
私は戦争中、日本映画社の嘱託をしていた。一週間に一度出掛けて、試写室でその週のニュース映画と文化映画と外....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
しかも、殴ったのは、新聞記者だ。私も同じような経験をした。私は日映というところの嘱託をしていたが、そこの人たちは、軍人よりも好戦的で、八紘一宇的だとしか思われな....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
父は出世するだけ出世して罷めさせられたのである。それを非職と称していた。その後は嘱託という名義で、仕事はこれまでと余り変らずに、主として地方への出張を続けていた....
怪獣」より 著者:岡本綺堂
とおどろかされた。 「これかちどちらへ……。」と、わたしは訊いた。博士は某官庁の嘱託になっているから、何かの用件で地方へ出張するのであろうと想像したのであった。....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
十二月二十四日 年金を受く。 一八三六年 灯台の調査を嘱託せらる。 一八三七年 同第十一篇。 一八三八年 ....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
引移られました。三十年の一月に大磯で薨去され、男爵を授けられました。兄が御遺族の嘱託によって、三月から筆を執って『西周伝』を草し畢ったのはその年の十月中旬です。....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
より速い!」と。 翌日は僕の中学時代の旧友で、同級生だった、そうして今は満鉄の嘱託をしている東京美術学校出身の日本画画家I氏の案内で僕達夫妻は旅順へ行き、東鶏....
婚期はずれ」より 著者:織田作之助
永助が家業を継ぐわけだが、未だ若かった。先代は理髪養成学校の創立委員で、教師にも嘱託され、だから死なれてみると、二代目の永助の若さは随分と目立つ。おまけに高慢た....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を行ない長春に着いた。車中で研究のため展望車の特別室を借用することについて、満鉄嘱託将校に少なからぬ御迷惑をかけたことなど思い出される。第二日の研究は私の「戦争....