噛ませる[語句情報] »
噛ませる
「噛ませる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
噛ませるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
たり、口を開かせてみたり、眼のふちを撫でたりしてやると、馬は皆|温柔しくして私が
噛ませる黒砂糖包みの錠剤を一粒宛呑み込んだ。この錠剤の内容は前にも一度説明した通....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
も見えぬ。 余の事にしくしく泣き出すと、こりゃ餒うて口も利けぬな、商売品で銭を
噛ませるようじゃけれど、一つ振舞うて遣ろかいと、汚い土間に縁台を並べた、狭ッくる....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の関ヶ原の戦は、家康が打ったはめ手通りに行っている戦で、どう間違っても家康に指を
噛ませるように出来ていない芝居であったのが、あの際、指を
噛ませることになったのは....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
キを持って居るのです。自分でもうるさいくらいの。で、その沢山のプレーキの歯止めを
噛ませるうちには、どれかの歯止めが役に立つのです。我々英国民はそうやすやすとは押....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。思うに、這奴が蟄居の入寺などと事々しく世にふれていたのからして、こちらに油断を
噛ませる策であったのでしょう。……そして道誉という化け物を巧みにつかい、その道誉....
「河豚」より 著者:吉川英治
* 毒に中たった場合は、昔から口伝が多い。――山梔子の実を
噛ませると吐く。黒砂糖を白湯でのむ。塩の汁をたくさん飲む。樟脳を湯にたてて服用す....