»
噛り付
「噛り付〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
噛り付の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
来るが、露西亜には文学書の外何にもないので三歳子も知ってる名著に今時分漸とこさと
噛り付いているような次第で、」とさも恥入るという容子だった。それから三十年経った....
「カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
もう検屍も済んだと見えて、警察の一行は引挙げて了い、只五六人の菜ッ葉服が、屍体に
噛り付いて泣いている細君らしい女の姿を、惨ましそうに覗き込んでいた。喬介は直ちに....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
え。事業というものは片っぽうで先走った思い付きを引締めて、片っぽうはひとところへ
噛り付きたがる不精な考えを時勢に遅れないように掻き立てて行く。ここのところがちょ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
遇った時分には決して犬を打つな、静かに杖の先で犬の鼻先を扱ろうて居ると犬は決して
噛り付かぬということを教えられて居るからその通りやったです。ところが果たして喰い....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
に衝き当って、左の半分は其下の深い谷底に落ち込み、右の半分はヨロヨロと山の斜面に
噛り付いている。大磐石というても決して孤立した大きな岩という意味ではない、右側の....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
て居る奴が、ちま/\と其処に身を潜めて寝って居ります所へ、庄吉が其奴の帯へ一心に
噛り付いて居る所へ、どか/\と御用聞が這入って来て、庄吉の帯を取ってずる/\と引....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
其処らを見ると、枕元でキャッという叫び声、さては人殺しと寝ぼけ眼で曲者の腰の辺へ
噛り付いたが、その曲者も中々|堪えた奴で、私へ一太刀浴せやがった、やられたなと思....
「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」より 著者:高村光雲
ったものです。仏さまの頭へ笊を植えるなどは甚だ滑稽でありますが、これならば漆喰の
噛り付きもよく、案としては名案でありました。 「やあ、大仏様の頭に笊が乗っかった....
「運命のSOS」より 著者:牧逸馬
イタニック号から明瞭に聞えた最後の無電になっている。其の後もフィリップスは機械に
噛り付いていたのだが、送信器の電力が断え勝ちで、信号はぼやけて意味を成さなかった....
「上海された男」より 著者:牧逸馬
るか」と一等運転士《チイフ・メイト》が言った。弾機《ばね》のように為吉は其の胸へ
噛り付いた。声が出なかった。 「宜《よ》し、じゃ逃げるだけ逃げて見ろ。何とかなる....
「難船小僧」より 著者:夢野久作
喰って、早速小僧を逐出しにかかったが、小僧がなかなか降りようとしない。食堂の柱へ
噛り付いて泣き叫ぶ奴を、下級船員が寄ってたかって、拳銃や鉄棒を突付けてヘトヘトに....
「道成寺不見記」より 著者:夢野久作
角生まれ合わせた甲斐にこの道成寺を見ない奴があるか……とさえ言われた。だから土に
噛り付いても見る積りでいた。 それが、どうしても見られなくなった無念さをドコに....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
に立った人間というのが誰でもない。昨日、イの一番に芸妓を突飛ばして船尾のボートに
噛り付いた釜山の署長と予審判事と検事の三人組と来ているんだ。或は一種の責任問題か....