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噛砕
「噛砕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
噛砕の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
つけて外道踊《げどうおどり》をやったであろう、ちょっと清心丹《せいしんたん》でも
噛砕《かみくだ》いて疵口《きずぐち》へつけたらどうだと、だいぶ世の中の事に気がつ....
「文字禍」より 著者:中島敦
けではあきたらず、それを愛するの余りに、彼は、ギルガメシュ伝説の最古版の粘土板を
噛砕《かみくだ》き、水に溶《と》かして飲んでしまったことがある。文字の精は彼の眼....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
の薬を出して、飲ませようと思いましたが、確かり歯を喰しばって居りますから、自分に
噛砕いて、漸くに歯の間から薬を入れ、谷川の流れの水を掬って来て、口移しにして飲ま....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
込んだも十八枚飛込んで来た。それもね、玄関番の歯太郎《はたろう》さんが能《よ》く
噛砕《かみくだ》いてよこしてくれればいいけれども、今朝なんぞは歯太郎さんが遊んで....