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器用貧乏
「器用貧乏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
器用貧乏の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老年」より 著者:芥川竜之介
れから間もなく親ゆずりの玄米《くろごめ》問屋の身上《しんじょう》をすってしまい、
器用貧乏と、持ったが病の酒癖とで、歌沢の師匠もやれば俳諧の点者《てんじゃ》もやる....
「今日の文学の諸相」より 著者:宮本百合子
て来るのである。 四 広津和郎氏の「巷の歴史」宇野浩二氏「
器用貧乏」「木と金の間」をはじめとして、今年は系譜的な作品がどっさり書かれた。十....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
のない野菜と果実とチョコレートと芋と豆腐と牛豚に好意を持つ次第である。 昔から
器用貧乏と申しまして、ちょっとした絵の一つくらいは描けたり犬小屋くらいはちょっと....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
をおいて眺めて、感じるものを感じると自覚している心の姿勢。随分なちがいですね。「
器用貧乏」あの境地にはいろいろあるけれども、それでも作者の血液がしみとおっている....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
にも述べた如く人に縋らずに独立不羈で商売をやって行きたいという信念からであった。
器用貧乏……私の店が相当繁昌し出した頃、遠縁に当たる男が店を手伝ってくれていたこ....
「五十年をかえりみて」より 著者:宮城道雄
あったが知識は広く、何を尋ねても、何をやらせても人並優れていたらしいが、いわゆる
器用貧乏というもので、大した成功はしなかった。それどころか、事業に失敗して朝鮮に....