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噴気
「噴気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
噴気の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
字が、ものもあろうに希臘語で現われたのだった。しかし、それはたぶん、鉱泉脈の間歇
噴気によるものならんと云われている。
「いや、それはいずれまた聴くとして」と....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
の丸尾(先人の説によれば「転び」のなまりならんという)を超越して、多くの側火山と
噴気口を行列させている。だれでも目につく大室山を先手にして、その後に寄り添って、....
「病院の夜明けの物音」より 著者:寺田寅彦
えるのは、鉄をたたく音の中に交じってザブ/\ザブ/\と水のあふれ出すような音と、
噴気孔から蒸気の吹き出すような、もちろんかすかであるが底に強い力と熱とのこもった....
「案内者」より 著者:寺田寅彦
う。 ナポリを見物に行ったついでに、ほど遠からぬポツオリの旧火口とその中にある
噴気口を見に行った。電車をおりてベデカをたよりに尋ねて行こうとすると、すぐに一人....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ろうとさえいわれる。 うつくしい流線形をした巨体。後部には、軸に平行に十六本の
噴気管がうしろへ向かって開いている。 頭部の一番先のところが半球形の透明壁にな....
「火星探険」より 著者:海野十三
りであった。しかしそれは次第に数を増し、何百何千と艇の上に落ちて来た。 「瓦斯の
噴気孔がふさがれました」 困った報告が来た。 「なに、すると瓦斯は出なくなった....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
川上は、そばに立っている教授にきく。 「ああ、あれですか。あれはいま建設中の
噴気孔です」 教授は、大きな目玉をぐるっと動かして川上の方をみる。 「
噴気孔で....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
きをうしなっている。 「故障? 本艇のどこが故障したの」 「本艇の後方に、瓦斯の
噴気孔があるだろう。つまりわが噴行艇を前進させるために、はげしいいきおいでこの噴....
「夏目先生の俳句と漢詩」より 著者:寺田寅彦
と俳句であった。云わば遠からず爆発しようとする火山の活動のエネルギーがわずかに小
噴気口の噴煙や微弱な局部地震となって現われていたようなものであった。それにしても....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
持ち上がっていって、尾錠の梃子を下から押し上げる。扉は明く、そうして、エーテルの
噴気で半魔睡に陥ったやつを、君はらくらくと料理してしまったのだ。どうだい、この事....