噴火[語句情報] » 噴火

「噴火〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

噴火の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
椅子の倒れる音、それから、波の船腹へぶつかる音――、衝突だ。衝突だ。それとも海底噴火山の爆発かな。 気がついて見ると、僕は、書斎のロッキング・チェアに腰をかけ....
デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
ギーは太陽の光線にもあります。海の波濤《なみ》にもあります。吹く風にもあります。噴火する火山にもあります。もしこれを利用するを得ますればこれらはみなことごとく富....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
長年月が経過したということになるのである(『宇宙の成立』三八頁参照)。 急激な噴火によって太陽から空間中に放出されそうして冷却した放射性物質の質塊は当然甚だ豊....
河口湖」より 著者:伊藤左千夫
予は吉田の駅をでて、とちゅう畑のあいだ森のかげに絹織の梭の音を聞きつつ、やがて大噴火当時そのままの石の原にかかった。千年の風雨も化力をくわうることができず、むろ....
海底大陸」より 著者:海野十三
か。大学では、今こっちかられんらくしようと思っていたところでしたよ。大西洋は今、噴火孔の上にあるようなものですよ」 「えッ」 「大西洋は今、噴火孔の上にあるよう....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
谷が手にとるようにありありと見えた。殊に放射状の深い溝を周囲に走らせている巨大な噴火口のようなものは、非常に恐ろしく見えた。 月世界の外の空間は全く暗黒であっ....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
から、ほりかえされた坑道が、あっちにもこっちにも、ぽかんと口をあけ、あるところは噴火口のように見えていた。 金田と、川上、山岸の三人は、この日このように破壊さ....
銀座は昔からハイカラな所」より 著者:淡島寒月
います。例えばベニスの景の時には月夜の有様を見せて青い光を浴せ、ヴェスビアス火山噴火の絵には赤い光線に変るといった具合です。今から考えれば実に単純なつまらないも....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
やしい実験をも附した。 五月半ばには再度ベスビアスに登ったが、二度目の時は丁度噴火のあった際であり、それに噴火口に着いたのが夕方の七時半だったので、一段の壮観....
人間山中貞雄」より 著者:伊丹万作
いていた。それにもかかわらず、あつけなく山中は死んでしまつた。 ある朝浅間山の噴火の記事を探していて、山中陣没の記事にぶちあたつた、腹立たしいほどのあつけなさ....
式部小路」より 著者:泉鏡花
たであろう。 丹平は、そこに掲げられた、体温の表を見て、烈しい地震系を描いた、噴火山のようなものだと思った。 あわれ、その胸にかけたる繃帯は、ほぐれて靉靆い....
雪柳」より 著者:泉鏡花
の、姑小姑に虐められた事だの、井戸川へ身を投げようとした事だの、最後に、浅間山の噴火口に立って、奥能登の故郷の方に向って手を合わせて、いまわという時、立騰る地獄....
感応」より 著者:岩村透
でも誰か持っている人があるだろうが、中々巧いもので、殊に故郷の布哇で有名な、かの噴火口の夜景が得意のものであった。この人は彼地有名の銀行家ビショップ氏の推薦によ....
妖怪報告」より 著者:井上円了
「人あり、その寝に就くに、数|壜に熱湯を盛り脚冷を防ぎけるに、その夜、エトナ山の噴火口辺りを徘徊したりと夢みし」と。そのエトナ山の観念を、足に熱を覚えたるにより....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
ヤリ口に感服しなくてもまるきり革命が起るのを洞観しないじゃなかった。「露西亜は今噴火坑上に踊ってる。幸い革命党に人物がないから太平を粧っていられるが、何年か後に....