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噺
「噺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
噺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猿蟹合戦」より 著者:芥川竜之介
云う運命に逢着《ほうちゃく》したか、それを話すことは必要である。なぜと云えばお伽
噺《とぎばなし》は全然このことは話していない。
いや、話していないどころか、あ....
「少年」より 著者:芥川竜之介
出した。この仏蘭西《フランス》人の笑う様子《ようす》はちょうど人の好《い》いお伽
噺《とぎばなし》の中の大男か何かの笑うようである。少女は今度はけげんそうに宣教師....
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
くそう云ってくれました。わたしも悪魔ではありません。悪魔も同様な黒ん坊の王は御伽
噺にあるだけです。(王子に)そうじゃありませんか? 王子 そうです。(見物に向い....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
郷の所在を父の口から聞く術を失ったのであった。それから後ずっとこの方、故郷はお伽
噺の画の一頁のように、現実の感じから遠く距ってしまったような気がする。 幸いに....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
渫機《しゅんせつき》とを備えている靴――とは、妙な靴があったものだ。一体この三題
噺《さんだいばなし》みたいなものをどう解くべきであろうか) 帆村は、小山嬢がま....
「海底都市」より 著者:海野十三
座り直した。そしてあたりをぐるぐると見まわした。 へんな場所であった。 お伽
噺《とぎばなし》の中では、王城の奥のすばらしい美室へ誘拐されることもあるが、それ....
「恐竜島」より 著者:海野十三
、おどけた調子でそういった。彼はじょうだんをいったのである。 「はり倒すぜ。お伽
噺《とぎばなし》じゃあるまいし。さあお伽
噺より現実の方がだいじだ。君はこのラツー....
「火星探険」より 著者:海野十三
ゃないか」 と河合が、山木の手を払っていえば、山木も、 「ふうん、話が少しお伽
噺《とぎばなし》みたいだね」 と、今はうたがいを持ったらしく、首をひねる。 ....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
じ生活様態になるわれわれ人類のことについても、喋らないことにする」 「まるでお伽
噺に出てくる人間の姿をした神様の台辞みたいですね。そんなまどろこしいことをいわな....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
退で、何だかね、南蛮秘法の痲痺薬……あの、それ、何とか伝三熊の膏薬とか言う三題|
噺を逆に行ったような工合で、旦那方のお酒に毒でもありそうな様子|合が、申訳がござ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
いろと工夫の結果、やっとそれができて参ったのでございます。で、私どもに向って身上
噺をせいと仰ッしゃるのは、言わば辛うじて治りかけた心の古疵を再び抉り出すような、....
「あの世から便りをする話」より 著者:海野十三
と机が忽ち出て来る。こういう物が欲しいと思えば直ぐ眼の前に現れるという、洵にお伽
噺の世界みたいです。それから守護神というのが附いて居って、この守護神は青年団の団....
「人造物語」より 著者:海野十三
* * 幼いとき、小学校の「山羊」という綽名のある校長さんから、面白いお伽
噺をして貰ったが、その中で、最もよく覚えているのは、こんな
噺であった。 宝を探....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
で寄り合をつけたんでさ。」 「驚いたねえ、火の玉に鍍金に、こけだえ。まるで三題|
噺のようじゃないか。さぞ差配様がお考えなすったろう、ああ、むずかしい考えものだね....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
私は硯友社諸君の器用な文才には敬服しても造詣の底は見え透いた気がして円朝の人情|
噺以上に動かされなかった。古人の作や一知半解ながらも多少|窺った外国小説(その頃....