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嚢中の
「嚢中の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
嚢中のの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
塗炭の苦しみをなさっているのじゃ」と、石工が答えた。 実之助は、多年の怨敵が、
嚢中の鼠のごとく、目前に置かれてあるのを欣んだ。たとい、その下に使わるる石工が幾....
「惜別」より 著者:太宰治
なければ、戦争は不安だ。早く調べて、報告してくれ。」 私は自分の財布を取出し、
嚢中の金額を調べて外務大臣に報告した。 「よし、大丈夫だ。それだけあるなら大丈夫....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
巧みな才覚しすまして旦は町内のつきあいに我も漏れず、一日を他愛もなく興じ暮らして
嚢中の空しきを悔いざる雅懐は、蓋し江戸ッ児の独占するところか。 上げ汐の真近時....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
同時のスコットランド人バンクスに使われたモロッコだろう。この馬また蹄で地を敲きて
嚢中の銭や骰子目《さいのめ》を数え中《あ》て、主人が名ざす人に物を渡し観客中から....
「初旅」より 著者:寺田寅彦
とを覚えている。大変に御馳走があって二の膳付の豊富な晩食を食わされたのでいささか
嚢中の懸念があったではないかと思う。そのせいではっきりそれを覚えているのかもしれ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
なり、ここに心ゆくかぎりの美はひらかれ モンブランの山|天そそる姿をあらわす。
嚢中のかくもすみやかに空しからずば、はや あわれ、いつまでもこの景にむかいいた....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
場所は警視庁、彼の隣室、その他には数十名の警官が伏せてある。ルパンを逮捕するのは
嚢中の鼠を捕えるより易い。しかも彼の手には隠し持ったピストルが握られている。ニコ....
「三国志」より 著者:吉川英治
った。 陳登は、内心おどろいたが、さあらぬ顔して、 「いま、玄徳を殺すことは、
嚢中の物をつかむも同様で、いと易いことではありませんか。城門の内に、伏兵を詰めお....
「三国志」より 著者:吉川英治
宝的に一般から崇敬されている人だった。 ――まずこの人を訪え。 という孔明が
嚢中の言にしたがって、玄徳と趙雲は、相諮って、船中の佳宝や物産を掲げ、また兵士を....
「三国志」より 著者:吉川英治
日まではこれを開いて秘力を散ずるなかれ。 と、したためてある。 楊儀と姜維は
嚢中の遺計が教える所に従って、急に作戦を変更した。すなわち閉じたる城門を開け放ち....