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「囂然〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

囂然の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
けのこった機翼の尖端に、チラリと、真赤な日の丸が見えた、と思った。次の瞬間には、囂然たる音響をあげて放送局裏の松林の真上に、機首をつっこんだ。パチパチと、物凄い....
夢鬼」より 著者:蘭郁二郎
…) もう一度見直そうと、グッと力を入れて体を捻った途端、足元でダイナマイトが囂然爆発したような、凄まじい音がした――と同時に、黒吉は、物凄い力で数十米も釣上....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
てるを横に見つゝ新築家屋の事務所へ戻ると、人声が四壁に反響して騒然、喧然、雑然、囂然、其処ら此処らで見舞物を開いて蜜柑を頬張るもの、煎餅を噛るもの、海苔巻を手に....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ころと転げ……オフシェンコに打衝ったらしく、あっと彼の声がする。と、突然の火光、囂然たる銃声。やったな、じぶんだけ生きようばかりにオフシェンコを射ち……次はこの....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
って、ヴィデの蒼白な顔が、砲栓から離れようとしたとき、三の弾が、今度は船尾旗桿に囂然と命中した。 「よろしい、抵抗を中止して、君の意見に従おう」 と同時に、機....
新撰組」より 著者:服部之総
むを得ず毛塵の身を顧みず愚案申し上ぐべく候。若《も》し御下向遊ばされ候ては天下|囂然《ごうぜん》の節、虚に乗じ万一謀計を為す者も計り難く候。何卒今暫く御滞留遊ば....