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「囓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

囓の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
めぐらしていた。左手を深々と内懐から帯の下にさし入れて、右手の爪をぶつりぶつりと《か》み切りながら。 * * * 柿江は自分でまた始ま....
大島が出来る話」より 著者:菊池寛
々々しくなって、席を脱《はず》した。恐らくこの男は詩人ロングフェロウの言葉を聞き《か》じって居たのを、大富豪ロックフェラアに結び附けて而もロックフェラアを大学....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
ない凄んだ声で駄目を押した。 「するてえと、バッカスの旦那が、泡盛の肴に生大根をるって寸法ですかい」 北山は先生とはよばれず、バッカスの旦那で通っていた。未....
薤露行」より 著者:夏目漱石
離れ離れにおらんよりはとは、その時苦しきわが胸の奥なる心遣《こころや》りなりき。《か》まるるとも螫《さ》さるるとも、口縄の朽ち果つるまでかくてあらんと思い定め....
旧主人」より 著者:島崎藤村
「お前は何をしていたんだねえ。まあ本町まで使に行くのに一時間もかかってさ」 と付《かみつ》くように仰いました。その時、私は奥様と目を見合せて、言うに言われぬ....
」より 著者:島崎藤村
で復た叔父の側へ来た。 急に犬の群が竹の垣を潜って、庭の中へ突進して来た。互に合ったり、尻尾を振ったりして、植木の周囲を馳けずり廻って戯れた。ふと、往来の方....
縮図」より 著者:徳田秋声
対に、桑を引っこぬいて米を作ってるんじゃないか。しかしどんな時代でも、農民は土にりついてさえいれば食いっぱぐれはない。」 均平はパンを※りながら、 「己も士....
寺坂吉右衛門の逃亡」より 著者:直木三十五
、物の役にも、何んにも立たないんだから――附人に斬られてしまうか、吉良の小者と、《かじ》りっこをして、鼻の頭でも、食いちぎられるか?――下郎は、下郎らしく――....
死までを語る」より 著者:直木三十五
友人の南惣平の所へ泊った。 二十五 親爺というものは、その脛《すね》を《かじ》られていても感じないし 「東京へ早く行って、勉強したい」 と、※をつ....
風流仏」より 著者:幸田露伴
ろしゅうと言葉|後力なく送られし時、跡ふりむきて今|一言交したかりしを邪見に唇|切て女々しからぬ風誰為にか粧い、急がでもよき足わざと早めながら、後見られぬ眼を....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
に私の顔をなでるのです。わたしは時どきに木の葉の一枚をむしり取って、歯のあいだでんだりしました。この場合、なんとも説明のできない愉快を感じたのです。 教えら....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
しましたが、さりとて眠ることもならず、其の儘にして居ること一日二日、いよ/\熊も付く様子がありませんので大分気も落着きました。さア腹が減って堪りませぬ、ふと心....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
ーと云いながら逃出しますと、馬は尚更暴れておえいを追掛けて、背後からおえいの髷をえて後へ引倒して、花嫁の美くしゅう濃てりとお粉粧をした顔を馬がモリ/\ッと噛み....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
が強いので治るのか、薬がうまく病気にあてはまったのか、私も少しは漢方医の事は聞きって居るものですから、それでまあどうにか自分の知って居る範囲内で薬を盛ってやり....
古事記」より 著者:太安万侶
て三段に打《う》ち折つて、音もさらさらと天の眞名井《まない》の水で滌《そそ》いで《か》みに《か》んで吹き棄てる息の霧の中からあらわれた神の名はタギリヒメの命....