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「囚われの身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

囚われの身の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
うだと。それを聞いた一人の方の侍はそれほど反対党から憎まれてもいなかったが、同じ囚われの身でありながら、行動を共にしないのは武士のなすべきことでないとの考えから....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
毒薬を仰いだもの、元治年代の長州志士らと運命を共にしたもの、京都六角通りの牢屋に囚われの身となっていたものなぞは数え切れないほどある。いよいよ東北戦争の結果も明....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
とはできません。しかし、私はその臨終の偈が、徹底していることよりも、むしろ獄中に囚われの身でありながら、悠々として『法蔵論』というりっぱな一巻の書物を、書き残し....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
、まったく囚《とら》われの身なのを感じた。あわれな籠《かご》の鳥のようで、永久に囚われの身であり、頭を割るか大|我怪《けが》をするかよりほかに逃げ道はなかった。....
」より 著者:カフカフランツ
分の昔の友だちのところへやり、自分のことを思い出させ、自分がKのような男によって囚われの身となったことを嘆き、ペーピーに対する敵意をけしかけ、自分がもうすぐ酒場....
三国志」より 著者:吉川英治
けば、郷里|※県の方角へ近づきます。いずれを選びますか」 「もとより、盧植先生が囚われの身となって、洛陽へ送られてしまったからには、義をもってそこへ援軍にゆく意....
三国志」より 著者:吉川英治
「ところが、田舎にのこしておいた老母が、曹操の部下にひかれて、いまはひとり都に囚われの身となっている。……その老母より綿々とわびしさを便りして参ったので、やむ....
父の出郷」より 著者:葛西善蔵
れやすい私の性格から、ついにある犯罪を構成するような結果に立到り、表記の未決監に囚われの身となりおります次第、真に面目次第もありません。 昨日手にしたC誌十一....