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「囚衣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

囚衣の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:島木健作
へ送られて来たのは七月にはいると間もなくのことであった。太田は柿色《かきいろ》の囚衣を青い囚衣に着替えると、小さな連絡船に乗って、翠巒《すいらん》のおのずから溶....
私本太平記」より 著者:吉川英治
上げんと存じ、あれに剃刀をおきましたゆえ、湯を浴み、髯などもお剃りあって、むさい囚衣も、湯殿にてお着かえなされたがようおざる」 「かたじけない」 俊基は、心も....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ろう。その身なりも名和一族のきらびやかにひきかえて、彼は島以来の荒海藻にひとしい囚衣のままだし、もとより冠はいただかず、蓬頭垢面そのものだった。 「……疾くより....
大岡越前」より 著者:吉川英治
の前後に付いてくる警固役人の笠などが見えて来た。 裸馬、三頭。その一頭一頭に、囚衣の罪人が、縛りつけられている。みな、きりぎりすのように痩せ細り、眼をくぼませ....