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四つの時
「四つの時〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四つの時の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
、築地小田原町で……お母《っか》さんもお達者かえ」 筆「いえ、私《わたくし》が
四つの時に亡なりまして、親父の丹精で是までに成長致しました」 孫「おゝそれでは....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
一 埃 僕の記憶の始まりは数え年の
四つの時のことである。と言ってもたいした記憶ではない。ただ広さんという大工が一人....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ある。 息苦しい恋の三角関係! それが五年間続いたのであった。そうして庄三郎の
四つの時、突然主水の姿が消えた。ややあってお妙が行衛不明となり続いて庄八郎が身を....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
白「何でも逢っています、もうそれで外に見る所も何もない」 女「其の者は男の子で、
四つの時に別れた者でございますが」 という側から、孝助は若しやそれかと彼の女の....
「無題(一)」より 著者:宮本百合子
れは立ぱな鹿が一匹来ましてネ、私をひろってこの家につれて来たんですの。それは私の
四つの時でしたワ。それからそのしかはいろいろにそだてて呉れて彼の森に居るこま鳥に....
「雑記(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
事柄のちがうのは果してどういう訳だろうとも思ってみたりした。 五回の爆声の間の
四つの時間間隔は決して一様にはならないものらしい。その長短がいろいろの偶然的なコ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
る。後者は口の中でつぶやき、前者はどもっている。ジョミニーはワーテルローの戦いを
四つの時間にわけている。ムッフリングはそれを三段の変化に区分している。シャラスの....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
く、脣を開いたまま、だんだん冷たくなって行った。二三度、微かに、蒲団が、動いた。
四つの時計が鳴って暫くすると、邸の中が騒がしくなった。人声は低く、物音は高く。そ....
「夏の夜の冒険」より 著者:平林初之輔
ぱりご病気ででも…… ――いいえ、死んだんじゃありません。はじめの家内は子供が
四つの時にチブスで死んだんですが、二度目のは、子供がなくなった年に出てゆきました....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
、まだ連れて来ぬがよかろうとの意見をつけ加えた。 人が原子野に住居を作るのには
四つの時期があった。壕舎期、仮舎期、仮建築期、本建築期である。爆撃直後は防空壕の....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
そを功ありとし、
褒めます値ありと思へり。
わら等が造りなせる、このかゞやく花は
四つの時絶間なく咲き※へり。
いろ/\に染めたる紙の小切に
向き合ひて所を得さ....