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四つ折り
「四つ折り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四つ折りの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
の基督《キリスト》の顔。最後には?――いや、「最後には」ではない。それも見る見る
四つ折りにした東京××新聞に変ってしまう。
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前の山みちの側面。....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
郎と留吉は先きを争って駈け出したが、吉五郎の方が一と足早かった。彼はふところから
四つ折りの鼻紙を取り出して、蝶を目がけてはたと打つと、白い影はそのまま消え失せて....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
艶消しの色も好ましい大きな文箱を奥座敷の小襖から取り出して来た。その中にある半紙
四つ折りの二冊の手帳を半蔵の前に置いて見せた。 「さあ、これだ。」 恭順がそこ....
「赤い煙突」より 著者:渡辺温
ない事は忘れておしまいなさい。きっと忘れてしまわなければいけませんよ。 彼女は
四つ折りの白い厚い紙に書いてあるその文句を読んでいる中に、段々胸の中に大きな穴が....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
揃っているかいないかというようなことを、ちょっと調べながら、机の上を見ると、半紙
四つ折りの日記帳が開《あ》けっぱなしになって、その間に筆がはさんでありますから、....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
いえば、女王はすぐに分るであろう。」 そして一冊の本の暗号を写した一枚の紙片を
四つ折りにして封をし、それをその士官に渡された。そしてその一冊の本は焼き捨ててし....
「それから」より 著者:夏目漱石
バタ》を付けていると、門野《かどの》と云う書生が座敷から新聞を畳んで持って来た。
四つ折りにしたのを座布団の傍《わき》へ置きながら、 「先生、大変な事が始まりまし....