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「四つ時〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

四つ時の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
乱世」より 著者:菊池寛
われな犠牲者として見送った。 万之助主従は、四日市の町に入ると、瓦町の法泉寺で四つ時まで休憩した後、亀山藩士の名川力弥に導かれて、官軍の本営真光寺に出頭した。....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
明朝出帆のつもりに候おもむき申し聞け候間、番船付け置き候。しかるところ、夜に入り四つ時ごろ、長州様軍艦乗り下り、右碇泊いたし候アメリカ船へ向け大砲二、三発、なら....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
大騒ぎのすぐあと、七日目に嫁御がお産じゃ。 汐時が二つはずれて、朝六つから夜の四つ時まで、苦しみ通しの難産でのう。 村中は火事場の騒ぎ、御本宅は寂として、御....
茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
人であったと言う…… ある秋の半ば、夕より、大雷雨のあとが暴風雨になった、夜の四つ時十時過ぎと思う頃、凄じい電光の中を、蜩が鳴くような、うらさみしい、冴えた、....
早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
ら》んだとおり、甚右衛門店のお菊殺しは大之進の仕業《しわざ》であった。十四日夜の四つ時、例によって二人が悪業の駕籠を肩に天王町の通りを材木町へ差しかかると、向側....
拷問の話」より 著者:岡本綺堂
どい拷問を加えられた。この日は笞打なしで、単に石七枚だけであったが、その代りに昼四つ時(午前十時)から夕七つ(午後四時)まで重い石を置かれていた。このおそろしい....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
くも私はまだ耳にしていない。ところが境を越えて北三河の段嶺村に行くと七月七日には四つ時に川に行って、髪を洗うと油がよく落ちるといい、翌八日の朝は早く七夕の飾り物....