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四六
「四六〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四六の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
それらの原料は機械の中へはいると、ほとんど五分とたたないうちに菊版《きくばん》、
四六版《しろくばん》、菊半裁版《きくはんさいばん》などの無数の本になって出てくる....
「或る女」より 著者:有島武郎
と岡の目を見つめながら、
「何? 読んでいらしったのは」
といって、そこにある
四六細型《しろくほそがた》の美しい表装の書物を取り上げて見た。黒髪を乱した妖艶《....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
の植林以前においてはユトランドの夏は昼は非常に暑くして、夜はときに霜を見ました。
四六時中に熱帯の暑気と初冬の霜を見ることでありますれば、植生は堪《たま》ったもの....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
は亡霊か、それとも生態が変って、沼土の底でも生きられるようになったのかと、いつも
四六時中往来する疑問は、その二つよりほかになかった。カムポスが、「ロイスさんの執....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
またメキシコ人はこれよりもずっと長い、一〇四太陽年という周期を設定した。これは一
四六トナラマトル、あるいは金星周期の六五倍に当るのである。 上記三つの計測術の....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
なく行なわれてしまったのである。最終戦争の時代をおおむね二十年内外と空想したが(
四六頁)、この期間に人類の思想と生活に起る変化は、全く想像の及ばぬものがある。経....
「星あかり」より 著者:泉鏡花
床の附いた座敷で、向って左手に、葛籠、革鞄などを置いた際に、山科という医学生が、
四六の借蚊帳を釣って寝て居るのである。 声を懸けて、戸を敲いて、開けておくれと....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
劣らぬほど雄大であった。地図には書いてないが石仏道というのは地図の千町ヶ原道の二
四六二・二メートルの三角点より少し下で左の尾根に入り一八六四・七メートルの牧場を....
「暗号数字」より 著者:海野十三
黒い折鞄であった。 折鞄のなかから現われたのは、一体なんであったろうか。それは
四六倍判ぐらいの板であって、その上に大きな金色のペン先がとりつけてある。察すると....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ルシァン・ブリューや緑色のガラス瓶に至るまでも磁性を示すことが出ている。 一八
四六年に王立協会でファラデーのやった金曜の夜ののフィロソフィカル・マガジンにも出....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
場の空気は、教室内の空気よりさらに悪い。私の学校の隣は硝子工場で、そこの煙突から
四六時中煙の来ないことがないので、私たちの学校ではいつも教室を密閉して、煤煙の来....
「児童の解放擁護」より 著者:小川未明
ない。いつも受動的であり、どんなとこにでも甘んじなければならぬ。それを考うる時、
四六時中警笛におびやかされ、塵埃を呼吸しつゝある彼等に対して、涙なきを得ないので....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
になって来ると、もはや、人間自身の智慧とも、宇宙生命から人間を開覚せしめんために
四六時中、作用を人間に働きかけている智慧とも、区別がつかなくなります。そして開く....
「四つの都」より 著者:織田作之助
」 清子(微笑した明るい表情で)「百米、走って参ります」 清子、廊下を駈け出す。
四六 清子の駈け出す姿をとらえたカメラは、次の瞬間にはもう、同僚の先頭を切って走....
「魔性の女」より 著者:大倉燁子
入って、僕一人で思っていることを盗み知ろうとする者があっては堪ったものではない。
四六時中休息なしに公衆の眼の前で踊らされている者より辛い。僕は気狂いになりそうだ....