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四分一
「四分一〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四分一の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
袴《はかま》、黒手《くろて》の黄八丈《きはちじょう》の小袖《こそで》を着《き》、
四分一|拵《ごしら》えの大小、寒いから黒縮緬の頭巾を冠《かぶ》り、紺足袋《こんた....
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
斯様な人々が多かったので、最初四十万にも達した予約者が、漸次破約して昨今は其
四分一の十万位に激減したのである 現在まで残っている其十万の予約者中には、一時払....
「上海された男」より 著者:牧逸馬
ボヘミアンの彼は日本という海図上の一列島に何らの執着をも感じ得なかった。十一|浬
四分一《ノット・クオタア》の汽力《スチイム》で船は土佐沖に差掛っているらしかった....
「一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
のね」 お〆さんにも多少の感慨はあるか、金の義歯《いれば》のチラリと光る歯で、
四分一の細い吸口《すいくち》をくわえたまま、眉間《みけん》にたて皺《しわ》を二本....
「にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
用品の標準値段を定めたのである。主なるものを挙げてみると、鯛は長さ一寸につき代銀
四分一厘。これは鯛の目の端に曲尺を当て、尾筒のところの鱗三枚を余して魚の体長をは....
「乳を刺す」より 著者:邦枝完二
ぱり緑があるんだろうから、出来るだけは、働いてみることにしましょうよ」 伝七は
四分一の煙管をつかんだまま、柔しくうなずいた。 留五郎は死体の傍へ寄って、じっ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
商人は泣くものあらん。 ○醤油の上等は蛋白質八分四厘以上あり。中等の品は蛋白質
四分一厘なり。下等の物はいよいよその量を減す。蛋白質の多少は主として原料たる大豆....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
ら出た侍は、山岡頭巾を真深に冠り、どっしりした無紋の羽織を着、仙台平の袴を穿き、
四分一拵えの小長い大小を差し、紺足袋で駕籠から足袋はだしの儘つか/\と重三郎の傍....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
強な、黒いでたちという拵え。かすかに、その者の帯ぎわにキラキラ光るのは、金か銀か
四分一か、柄がしらの金具であろう。 「半次か」 「周馬様で?」 「ウム」 「手ご....