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「四分板〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

四分板の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」より 著者:高村光雲
図をした。 膝や肩の丸味は三角の所へ弓をやって形を作り、印を結んだ手は片面で、四分板を切り抜いて、細丸太を切って小口から二つ割にして指の形を作る。鼻の三角も両....
石狩川」より 著者:本庄陸男
は、彼の仲間のうしろに混っている若ものを見い出だした。お膳代《ぜんがわ》りに使う四分板をならべはじめた高倉祐吉を、松岡は、うしろから肩をたたいて、「ちょッと――....
今日の耳目」より 著者:宮本百合子
立札があった。けれども、ここの町内のは小さく三角形の頂きをもったものではなくて、四分板へいきなり名誉戦死者の軍人としての階級も大書して、それを門傍の塀へ、塀いっ....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
図をした。 膝や肩の丸味は三角の所へ弓をやって形を作り、印を結んだ手は片面で、四分板を切り抜いて、細丸太を切って小口から二つ割りにして指の形を作る。鼻の三角も....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
出ると、勘次が詰まらなそうに立っていた。味噌蔵から勝手口まで長さ二間ばかりの杉並四分板を置いた粘土の均《なら》し、その土の上に、草鞋の跡と女の日和下駄《ひよりげ....
五重塔」より 著者:幸田露伴
てくれ、と猪之が云うにびっくりして、汝はいつからそこにいた、と云いながら見れば、四分板六分板の切れ端を積んで現然と真似び建てたる五重塔、思わず母親涙になって、お....
南北」より 著者:横光利一
八円したぞな。」とお霜は云った。 「六分板やろが。あれならその位かかるわさ。杉の四分板やったら五円位で出来るやろ。」とお留は云った。 「大分苦しみよったらしいな....