四十八手[語句情報] »
四十八手
「四十八手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四十八手の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
、われらの前を、香具売《こうぐうり》らしい商人が二人、声高に話して行く。傾城買の
四十八手は、何一つ心得ぬことのない藤十郎様が、密夫の所作を、どなに仕活《しいか》....
「行人」より 著者:夏目漱石
》しないでも、実力さえたしかに持っていればその方がきっと勝つ。勝つのは当り前さ。
四十八手は人間の小刀細工だ。膂力《りょりょく》は自然の賜物《たまもの》だ。……」....
「相撲」より 著者:寺田寅彦
ことがある。切り抜きをなくしたので、どんな事を書いたか覚えていないが、しかし相撲
四十八手の裏表が力学の応用問題として解説の対象となりうることには違いはないので、....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
名前をつけて、里の牛飼、山家の柴男、または上方から落ちて来た本職の角力取りなど、
四十八手に皮をすりむき骨を砕き、無用の大怪我ばかりして、またこの道にも特別の興あ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
人は一生懸命のつもりだろうが外目《よそめ》で見れば、屍骸を玩具《おもちゃ》にして
四十八手のうらおもてを稽古しているようで、見られたものではありません。 けれど....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
を女相撲へ弟子入りさせ、やがて自分で一座をつくり、勇駒という草相撲の大関を師匠に
四十八手裏表の練習をつませたうえ、全国を興行して人気を集めた。この一座の人気力士....
「村芝居」より 著者:井上紅梅
腕を剥き出した大勢の男と戦いの最中であった。 「あれは名高い荒事師だ。蜻蛉返りの
四十八手が皆出来るんだよ。昼間幾度も出た」と雙喜は言った。 わたしどもは皆|船....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
玉が、後方から、声をかけて
「智慧がお入りなれば、上は天文二十八宿より、下は色事
四十八手にいたるまで、いとも、丁寧親切に御指南を――」
「うるさいっ。貴様、先へ....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ば勝、食いとめられれば負け、という三根山は私のいちばん好きな力士である。 相撲
四十八手のうちに「かわずがけ」というのがある。河津三郎が股野と相撲をとって勝った....
「申訳」より 著者:永井荷風
吉原妓楼の風俗の家毎に差別のあった事を仔細に観察して数種の蒟蒻本を著した。傾城買
四十八手傾城※の如きは其の冠たるものであろう。京伝等江戸の戯作者の好んで為した市....
「樹氷」より 著者:三好十郎
じょう、あんなにわけなく投げ飛ばされたと言うのが、どうにも腑に落ちねえのだ、角力
四十八手の表にも裏にも、あんな手はおいら知らねえ。アッと言う間にオガラのように投....