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四十日
「四十日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四十日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
奢《ごうしゃ》を極めていた祟《たた》りであろう。その証拠にはナザレの大工の子は、
四十日の断食しかしなかったようである。
又
悉達多は車匿《しゃのく》....
「競馬」より 著者:織田作之助
と、医者も不思議がっていた。入院して乳房《ちぶさ》を切り取ってもらった。退院まで
四十日も掛り、その後もレントゲンとラジウムを掛けに通ったので、教師をしていた間け....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
その三十三年の生涯にあって、彼は比類なく深く善い愛の所有者であり使役者であった。
四十日を荒野に断食して過した時、彼は貧民救済と、地上王国の建設と、奇蹟的能力の修....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
いこんだこともありました。 それはこの短い波長の無線電信の放送受信を始めてから
四十日ほども経ったころには、流石|物好きからやり出した僕と雖も、少々この「永遠の....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
用することも、米国まわりにすることも、私の健康が許されそうもなかったので、矢張り
四十日を費して欧州航路を逆にとることにしました。このことは電報の中に書いて置いた....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
思いだった。二男の清二が潜水艦に乗組んで演習に出たきり、消息の知れないこと、もう
四十日に近い。彼女は、母の慈愛をもって、幼時から信仰を捧げている浅草の観世音の前....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
ウムが盗難に遭い目下重大問題を惹起《じゃっき》していまして、本課は全力をあげて約
四十日間|捜索《そうさく》を継続していますが、今以て何の手懸りもない――迷宮《め....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
はり原子力をりようしたロケット推進器がついており、航続時間は約千時間というから、
四十日間は飛べる力を持っている。 そのほか、空気清浄器や食糧いろいろの貯蔵もあ....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
であろうと、この坊ちゃんだけにゃ飽かしたくない。退屈をさしたくない、三十日なり、
四十日なり、打ち通すあいだ来ていただきたい、おもしろう見せてあげたいと、そう思っ....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
、ボートルレはレイモンド嬢を怪しいと思い初めるようになったのだった。 こうして
四十日も掛って、レイモンド嬢はルパンを全快させた。ルパンが死んだら、レイモンド嬢....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
つ、ここに問題となったのは、この大阪乗込みについて、団十郎は二回の興行、あわせて
四十日間の給料として五万円を受取ったということである。今日でも五万円といえばもち....
「断食芸人」より 著者:カフカフランツ
なっていたが――みずから進んで檻を離れたことはなかった。断食の最大期間を興行主は
四十日間ときめていて、それ以上は一度も断食させなかったし、大都会でもさせなかった....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
しかれども、労働者の暴行なきは文明的罷工というべし。 十九日、炎晴。ロンドンも
四十日間降雨なきために炎暑はなはだしく、四十年来未経験の大暑なりという。午後、水....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
く、佐太郎の家のもう十歳以上になつたはずの前二白の栗毛であつた。馬耕から代掻えと
四十日にわたる作業で疲れた馬は、ダラ/\と首を垂れた恰好で、作場路から佐太郎の家....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
午の刻まで七十日あまりで終り、再度は六月十二日|巳の刻から七月二十五日巳の刻まで
四十日余で成就した。『古今集』全部の註釈を常縁自ら口授し、宗祇が筆録したので、こ....