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「四句〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

四句の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仙人」より 著者:芥川竜之介
》、その仙人に遇ったと云う事を疑う者があれば、彼は、その時、老人に書いて貰った、四句の語を出して示すのである。この話を、久しい以前に、何かの本で見た作者は、遺憾....
外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
彼が下僚を相手にとり交わす日常の会話も、いかにも厳格な調子で、ほとんどつぎの三、四句に限られていた。【言語道断ではないか? いったい誰と話しているのかわかっとる....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
国王から恵まれた(第二句)怪しい悪僧が盗み去って(第三句)暗い水の中へ落した(第四句)いま水海の底を探して(第五句)我が家の宝が元の箱へ還った(第六句)今は物騒....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
印象が丁抹国旗という、相似した失語になって現われたのだよ。そうすると支倉君、あの四句に分れていた伸子の言葉の中で、鐘鳴室と武具室と――こう二つの印象だけが、奇妙....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
す。その勅語の中にこう仰せられております。 「摩詞般若波羅蜜多は、諸仏の母なり。四句の偈等を受持し、読誦すれば、福寿を得ること思量すべからず。之を以て、天子念ず....
雷峯塔物語」より 著者:田中貢太郎
上に一つの塔をこしらえさして、白蛇と青魚を世に出られないようにした。禅師はそれに四句の偈を留めた。 雷峯塔倒れ、西湖水乾れ、江潮起たず、白蛇世に出ず 許宣は法....
断橋奇聞」より 著者:田中貢太郎
ははじめて自分が夢を見ていたということを悟ったが、それにしてもはっきり覚えている四句の讖文は不思議であると思った。世高はそれから讖文の破鏡重ねて円なり、悽惶好仇....
ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
her law, この句は後にもしばしばリフレインとして繰り返さるる。私はこの四句をどこかの科学研究所の喫煙室の壁にでも記銘しておいてふさわしいものであると思....
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
するのである。今連句歌仙の三十六句をたとえば(表六句)(裏と二の表裏合わせて二十四句)(名残《なごり》の裏六句)と分けて、これを三部形式あるいはソナタ形式にたと....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
どである。句割れなどいうものは一つもなく、第三句で「て」を置いたかとおもうと、第四句で、「朝踏ますらむ」と流動的に据えて、小休止となり、結句で二たび起して重厚荘....
蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
上に一つの塔をこしらえさして、白蛇と青魚を世に出られないようにした。禅師はそれに四句の偈を留めた。 雷峰塔倒れ、西湖水|乾れ、江潮|起たず、白蛇世に出ず 許宣....
女流俳句を味読す」より 著者:杉田久女
狂い、やがて速度をゆるめて落葉の中に静止して仕舞う迄の動作が写されている。 第四句に至ると、赤い美しい独楽がただ一つ。くすんだ落葉の大地に、きりきりと鮮かな旋....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
見出した様に考えている。 石原純は、更に開放的に、一行の語数の極めて不同な句の、四句・五句、時としては六句に及ぶ詩に於て、短歌の次の形を発生させようと試みて居る....
迷信解」より 著者:井上円了
本に大吉、吉、半吉、小吉、末小吉、凶の文字を記入してあり、これに対する判語は五言四句の詩をもって示してある。その他の御鬮は一層単純のものである。かくのごときは、....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
ぶかいのだが、恐らくこれは、仏教の方に漢文直訳体の七五調の和讃が生れたり、それが四句切りはなされて今様になったりしたような歌謡方面からの影響かも知れない。恵心僧....