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四君
「四君〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四君の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風の便り」より 著者:太宰治
の顔色ばかりを伺って、おとなしい素直な、いい子という事になって、せっせとお手本の
四君子やら、ほてい様やら、朝日に鶴、田子の浦の富士などを勉強いたし、まだまだ私は....
「亮の追憶」より 著者:寺田寅彦
いような飄逸なふうがあった。 郷里の親戚や知人の家へ行けば、今でも春田のかいた
四君子や山水の絵の襖や屏風が見られる。私はそれを見るたびに、楊枝をかみながら絵絹....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
しも描けぬ。また習って見ようとも思わぬので、此方は全く駄目である。文人がよく描く
四君子などでも一枝一葉さえも真似する事が出来ぬ。が、こんな揮毫でも物好きな人には....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
りにして、村の青年たちに、おりおり稽古をつけてやっている。鉄庵と号して画も描く。
四君子のほかに、鹿の密画が得意である。 俊亮は、運平老の気持をはかりかねて、用....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
なぎった。黙然と腕をくんできいていた富士男はこのとき、しずかに立ちあがった。 「
四君がぼくに対して不満であるのはどんな理由からだろう」 「なんの理由もない、ただ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
見て習われたのだと察します。お画きになるのは休日の静かな午前などで、その絵は重に
四君子などでした。とりわけ蘭が多く、紙一ぱいに蘭の葉の画いてあるのもありました。....
「痀女抄録」より 著者:矢田津世子
、自分もまた師匠のように身のまわりのことをさせつけていた。 或る時、師匠から「
四君子」と題が出て、三人の弟子は競うてかかりつめたが、誰れよりも早く仕上り、師匠....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
読して傑作だというてくれたものが中川芳太郎君であります。それだから昨日中川君と伝
四君に御馳走をしました。もっとも伝
四君は分らないというて居ます。(三八、九、一七....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
るが、とすると同時にこの序、破、急をおぼえることは、日本画において首《はじ》めに
四君子《しくんし》さえよくおぼえ込んだらのちのあらゆる絵画にはその手法が織り込ま....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
ります。中で一番盛でもありまたよい仕事ぶりを見せたのは土瓶の類であります。山水や
四君子の絵を好んで描きます。黒の線描に緑や飴色を差します。一日に何百と描くその技....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
弟流のまた弟流など、枝に枝を生じて、すでに、後醍醐の世には、朝廷内の臣も事実上、
四君四派にもわかれていた。 持明院統には、後伏見、花園の二上皇があり、大覚寺統....