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「四品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

四品の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夫婦善哉」より 著者:織田作之助
がジジーと鳴った。寝巻のままで階下に降りると、顔も洗わぬうちに、「朝食出来ます、四品付十八銭」の立看板を出した。朝帰りの客を当て込んで味噌汁、煮豆、漬物《つけも....
わが町」より 著者:織田作之助
ジ……と鳴った。寝巻きのままで階下に降りると、顔も洗わぬうちに、「朝食出来ます、四品附十八銭」の立看板を出した。朝帰りの客を当て込んで味噌汁、煮豆、漬物、御飯と....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
に、評判がいいようですから。」 庸三は鮎の魚田に、お椀や胡麻酢のようなものを三四品取って、食事をしてから、間もなくタキシイを傭ってもらった。 ある朝庸三は、....
十二支考」より 著者:南方熊楠
の赤堀に伝うと)、巌谷君が、『東洋口碑大全』に引いた『神社考』には、太刀のほかの四品、『和漢三才図会』には太刀、鎧、旗、幕、巻絹、鍋、俵、庖刀、鐘と心得童子《こ....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
、昼食の注文をしろと言う。見ると、十品ばかりいろいろならべてある。僕はその中から四品だけ選んで、なお白葡萄酒のごく上等な奴をと贅沢を言った。ボーイはかしこまって....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
語で、従二品が光禄《こうろく》太夫、正三品が金紫光禄太夫、従三品銀青光禄太夫、正四品上が正議《せいぎ》太夫、正四品下が通儀太夫、従四品上が大中太夫、同下が中太夫....
源氏物語」より 著者:紫式部
いでになった。それでほとんど同じことを占った相人に価値をお認めになったのである。四品《しほん》以下の無品《むほん》親王などで、心細い皇族としてこの子を置きたくな....
海神に祈る」より 著者:田中貢太郎
の雌と雄を二羽買い、蜜柑も柿もあるまいから、芋でも大根でも、畑に出来る物を三品か四品。幣束も要る、皆と相談して調えてくれ」 「何時お祭をします」 「すぐ今晩する....
幻の彼方」より 著者:豊島与志雄
そのくせ身体は温まらなかった。彼は強いて杯の数を重ねた。腹も空いていた。料理を三四品食べた。 電車が無くなった頃、彼はぼんやりした酔心地で家に帰って来た。寄せ....
蔵の二階」より 著者:豊島与志雄
巻物をくり拡げる。写すのは、法華経の四要品とされている、方便、安楽、寿量、普門の四品である。そのむつかしい漢文を一字一字入念に写してゆく。いくら時間がかかっても....
予言」より 著者:久生十蘭
ム、五時のお茶、七時のアペリチフ、八時の正餐、十時のディジェスチフと、一日に二十四品目もおしつけられるのに、酒場の交際、ポォカァ、デッキゴルフ、カクテル・パァテ....