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「四国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

四国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
野村一家の立ち入った家庭の事情などを、聞かせられる機会が多かった。野村家と云えば四国の南部では、有名な旧家の一つだと云う事、彼の父が政党に関係して以来、多少は家....
カインの末裔」より 著者:有島武郎
広岡さんじゃな。何んしに今時こないな所にいるのぞい」 仁右衛門は声の主が笠井の四国猿奴《しこくざるめ》だと知るとかっとなった。笠井は農場一の物識《ものし》りで....
デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
十年前の百五十倍に達しました。道路と鉄道とは縦横《たてよこ》に築かれました。わが四国全島にさらに一千方マイルを加えたるユトランドは復活しました、戦争によって失い....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
害の患《うれい》を取り除いてしまったばかりでなく、深い港を拵《こしら》えて九州、四国から来る船をことごとくアソコに繋《つな》ぐようになったのでございます。また秀....
映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
こで次にほぼ疑問の形においてこれらの問題を提出しておきたいと思う。 私の郷里は四国であって比較的癩患者の多い地方である。そしてその大部分は浮游癩というか、四国....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
、わからない。 また瀬戸内海等ヘ、機雷投入を二日つづけてやった。きょうは尾道と四国との連絡船が停まったと出ていた。PB2Yらしい飛行艇も、房州の附近へ姿を現わ....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
だ。甘酸っぱい汁――たしかに地上でおなじみの蜜柑にちがいなかった。しかもこの味は四国産の蜜柑と同じだった。 「この蜜柑は、どこになったのかね」 山岸中尉がタル....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
と、その形。教えも教えた、さて、習いも習うたの。 こうまでこれを教うるものは、四国の果にも他にはあるまい。あらかた人は分ったが、それとなく音信も聞きたい。の、....
わがまま」より 著者:伊藤野枝
い哀しい心細い気がしだした。登志子はこの旅行の途中大阪で連れをはなれて、それから四国にいる、彼女のためになってくれる人を頼って隠れるつもりでいたのだ。それを思い....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
来ない。かつて、彼の叔父に、ある芸人があったが、六十七歳にして、若いものと一所に四国に遊んで、負けない気で、鉄枴ヶ峰へ押昇って、煩って、どっと寝た。 聞いてさ....
わが妻の記」より 著者:伊丹万作
村長などを勤め、晩年は晴耕雨読の境涯に入り、漢籍の素養が深かつた。 私の生れは四国のM市で、妻の生れは同じ市の郊外である。そして彼女の生家のある村は、同時に私....
山吹」より 著者:泉鏡花
ざりませぬで。……消えるまで、失せるまでと、雨露に命を打たせておりますうちに――四国遍路で逢いました廻国の御出家――弘法様かと存ぜられます――御坊様から、不思議....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
え容易くは出来ないんです。 おなじく、地方を渡り歩行くうちに、――去年の秋だ。四国土佐の高知の町でね……ああ、遠い……遥々として思われるなあ。」 海に向って....
迷信解」より 著者:井上円了
話である。 尋常の『修身書』の注意のもとに、「迷信は地方によりて種々雑多にて、四国地方の犬神のごとき、出雲地方の人狐のごとき、信濃地方のオサキのごときは、特に....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
なる日本の姿ではありません。これが、はじめ締結された当時においては七百三十カ所、四国大のものがあったのであります。いまでも二百六十カ所、水面を使っておりまする場....