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「四声〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

四声の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
に、今度は天井裏で、げらげらという女の笑い声です。それがまたひと声ではなく、三声四声とげらげら笑いつづけていましたが、そのとき突然、ぺったりと何か天井裏から落ち....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
真向うを見る許りで、奥の方に何があるかは能く見て取る事が出来ぬ、其の中に時計は唯四声打って止んだから鉄板も動き止んだ、穴も元の通り真暗に成って了ったけれど余は大....
沓掛より」より 著者:寺田寅彦
ゃんと上がり口の階段の前へ来て待っている。人を見ると低い声でガーガーガーと三声か四声ぐらい鳴く。有り合わせの餌を一片二片とだんだん近くへ投げてやると、おしまいに....
幻の彼方」より 著者:豊島与志雄
ともつかない小ちゃな、ころころとした啼声が、一つ甲高に響いた。次にまた少し低く三四声響いた。それから、くちゃくちゃな静けさになった。 初めの啼声に立ち竦んでい....
言葉の不思議」より 著者:寺田寅彦
)と熱(ネツ)とはいずれもnとtの結合である。現代のシナ音では、熱は jo の第四声である。「如」がジョでありニョであり、また「然」がゼンでありまたネンであると....
馬妖記」より 著者:岡本綺堂
も出来るのであるが、その嘶くような吠えるような声は、最初から終りまで僅かに三声か四声である。したがって、声のする方角へ駈け付けても、そこにはもうそれらしい物の気....
五重塔」より 著者:幸田露伴
ず風より疾く駆け去れば、お吉今さら気遣わしくつづいて追っかけ呼びとむる二声三声、四声めにははや影さえも見えずなったり。 材を釿る斧の音、板削る鉋の音、孔を鑿る....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
とがあったが、ホケキョと三音に鳴くのは二十回に一度くらいなもので、普通はきまって四声ずつ続けていた。時鳥なども始めに間を置いて二音、それから例の「かけたか」を言....