四季[語句情報] » 四季

「四季〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

四季の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
がら》なものもあった。葉子は手早くそれをえり分けて見た。そして今度は船に持ち込む四季の晴れ着を、床の間の前にあるまっ黒に古ぼけたトランクの所まで持って行って、ふ....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
てて、君は厚衣を羽織る身になった。明鯛から鱈、鱈から鰊、鰊から烏賊というように、四季絶える事のない忙しい漁撈の仕事にたずさわりながら、君は一年じゅうかの北海の荒....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
注) この後に来たのが白銀時代で、黄金時代の永久の春はやみ、ジュピターによって四季が作られた。人間は夏の焼くような暑さ、冬の凍てつく寒さを防ぐために隠れ家を求....
薬草取」より 著者:泉鏡花
く牧童などに逢う思いがしたので、言も自から慇懃に、 「私も其処へ行くつもりです。四季の花の一時に咲く、何という処でしょうな。」 「はい、美女ヶ|原と申します。」....
黒百合」より 著者:泉鏡花
の賊心を恣にした盗品を順序よく並べてある。されば、お雪が情人に貢ぐために行商する四季折々の花、美しく薫のあるのを、露も溢さず、日ごとにこの洞穴の口浅く貯えておく....
雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
みまわしますと、夏はすぎて、秋がふかくなっていました。お日さまが年中かがやいて、四季の花がたえずさいていた、あのうつくしい花ぞのでは、そんなことはわかりませんで....
初雪」より 著者:秋田滋
ら次へ新らしい快楽を求めたりする心持が、彼にはどうしても解らなかった。世間には、四季を通じて同じ場所にいることを、何か不自然なことのように思っている人間がある。....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
収する一方であったが、この頃からボツボツと研究を発表を出したのもこの年で、「科学四季雑誌」(Quarterly Journal of Science)に発表した....
あゝ二十年」より 著者:上村松園
てほっといたしました。ふりかえってみますと、私が十五歳の折り、内国勧業博覧会に「四季美人図」を初めて出品いたしまして、一等褒状を受け、しかもそれが当時御来朝中で....
おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
うのがあり、「聾の一心」というのがある。「聾の一心」は博文館の「春夏秋冬」という四季に一冊の冬に出た。そうしてその次に「鐘声夜半録」となり、「義血侠血」となり、....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
献する習慣があって、裁縫の練習なり、それに手習のよく出来る祈願だったと言います。四季の花はもとよりで、人形の着もの、守袋、巾着もありましょう、そんなものを一条の....
式部小路」より 著者:泉鏡花
白光を射出す事さえあるじゃありませんか。 同一色にコスモスは、庭に今|盛だし、四季咲の黄薔薇はちょいと覗いてももうそこらの垣根には咲いている、とメトロポリタン....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
スという。二百四十人の僧侶と二百四十人の信徒相会するなり。毎半年に中会議あり、毎四季に小会議あり。この小中両会議は大会議に付属するものなり。ゆえに、一宗統轄の中....
西航日録」より 著者:井上円了
子二千四百五十三年康有為 題 (東西南北のいかなる所もそれぞれ中核の地ともなり、四季はそれぞれまことにほどよく春夏秋冬とめぐる。万物の運行する姿は異なっていても....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
|阿行 豪州を去っていずこに向かうのか、前路は白雲にとじこめられている。竺洋は四季を通じて夏であり、阿の山は六月に冬となる。狂風は吹いてやまず、激浪は怒るごと....