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四季咲き
「四季咲き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四季咲きの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「斜陽」より 著者:太宰治
いていすきだけど、あれは、おきゃんすぎて」 「私なら薔薇がいいな。だけど、あれは
四季咲きだから、薔薇の好きなひとは、春に死んで、夏に死んで、秋に死んで、冬に死ん....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
たにお目にかかれましたのでな」 「おや」と云うと桔梗様は、花壇の方へ眼をやった。
四季咲き薔薇の花の蔭から、誰か覗いていたからである。二人の話を盗み聞くように。 ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
という歌をよみかえしていたら、そこに「口紅水仙」の詩のこともかかれて居りました。
四季咲きの花は、夏も爽快な驟雨のもとに、水しぶきに濡れながら、花びらにおちるしず....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
した玄関が冷淡に控えて居るが、一寸横へ廻って見ると、この邸内は斜めに奥へ拡がり、
四季咲きの紅白の蔓薔薇に取り囲まれた二百坪ばかりの緑の芝生の裏庭に向う室は軽快な....