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「四川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

四川の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
ら十分ばかりたった後、僕等はやはり向い合ったまま、木の子だの鶏だの白菜だのの多い四川料理《しせんりょうり》の晩飯をはじめていた。芸者はもう林大嬌の外にも大勢僕等....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
erritory《シフアン・テリトリー》――すなわち、北|雲南《うんなん》、奥|四川《しせん》、青海《せいかい》、北チベットにまたがる、「西域夷蛮地帯《シフアン....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ば世界衆知の大資源がある。石油は日本国内にも、まだまだある。熱河から陜西、甘粛、四川、雲南を経てビルマに至るアジアの大油脈があることは確実らしく、蘭印の石油はそ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
故郷へ送り還された。 人魚 著者の甥の致華という者が淮南の分司となって、四川の※州城を過ぎると、往来の人びとが何か気ちがいのように騒ぎ立っている。その子....
十二支考」より 著者:南方熊楠
特のものでなきを知った。それ『大清一統志』巻二六四を御覧、『方輿勝覧』を引いて、四川《しせん》の大輪山、〈群峰|環《めぐ》り列なる、異人奇鬼のごとし、あるいは車....
十二支考」より 著者:南方熊楠
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上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
どでは、隣家の裏口の洗濯の音が、教室内にまで遠慮なく飛びこんで来るのがある。また四川路あたりには、街路の壁に立てかけた掛枠に草双紙類がずらりと並んでる周囲に、子....
白塔の歌」より 著者:豊島与志雄
意されていました。豚や家鴨や小鳥や野菜類はまあ普通として、江蘇の沼から来たもの、四川の山奥から来たもの、日本の近海から来たもの、南洋の小島から来たものなど、相次....
幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
まり駄目だ! 江蘇浙江は毎日戦争の防備をしているし、福建と来たらなおさら盛んだ。四川、広東は? ちょうど今戦争の真最中だし、山東、河南の方は? おお土匪が人質を....
光は影を」より 著者:岸田国士
今もそう考えている。機会をねらつてるんだ。振り出しは中国さ。揚子江に沿つて、まず四川にはいる。アジア大陸横断にどれくらいかゝるか。天山南路はもう眼の前だ」 「だ....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
れでは木蘭とはどんなものか。それは中国の湖北省西方からいわゆる蜀《しょく》の地の四川省にかけて生ずる常緑の大喬木(高さ五、六丈)の名であって、蓮花のような美花を....
余齢初旅」より 著者:上村松園
った。静かな航海であった。昼食はそれでも船の中で終えて、それから上陸すると上海北四川路にある新亜細亜ホテルに落着いた。それから皆と一緒に上海の街を自動車でみてま....
仙術修業」より 著者:田中貢太郎
――支那の四川省の奥で修業をしたと云うんだ。気合をかけると己の脈がとまるよ、仰向いて胸を反....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
はつきます。 私は欧州航路の船が上海に寄港しましたとき、人に招ばれまして有名な四川料理の支那料理店に行きました。そこで支那一流の濃厚料理が数え切れぬほど出まし....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
成功をする事と信ずる。その他幾多の方法が発明の途上にあるであろう。熱河から陜西、四川にわたる地区は世界的油脈であると推定している有力者もあると聞く。断固試掘すべ....