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四布
「四布〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四布の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
斯《こ》うしておくれな、私も淋しくっていけないから、私のネこの上掛《うわがけ》の
四布蒲団《よのぶとん》を下に敷いて、私の掻巻《かいまき》の中へお前一緒に這入って....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
ら、ずか/\と慈悲容赦も荒々しく、二枚折の反故張屏風を開け、母の掛けて居りまする
四布蒲団を取りにかゝりますから、 重「何をなさる、被て居るものを取ればまるで追剥....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
かけたが、日ごとにつのる夜寒をしのぐことができなかった。やむなくかれは米ずしから
四布蒲団を一枚借りることにした。その日の日記に、かれは「今夜よりやうやく暖かに寝....
「足迹」より 著者:徳田秋声
さん、私お茶屋などへ行っちゃいけなくて。」お庄は訊いた。 母親は畳んでいた重い
四布蒲|団をそこへ積みあげると、こッちを振り顧って、以前より一層肉のついたお庄の....
「古狢」より 著者:泉鏡花
う時節で、しんしんと夜の寒さが身に沁みる。あすこいら一帯に、袖のない夜具だから、
四布の綿の厚いのがごつごつ重くって、肩がぞくぞくする。枕許へ熱燗を貰って、硝子盃....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
上る所、荷物に木札が附いてるから見れば知れる、相州三浦郡高沢町井桁屋米藏と慥かに
四布風呂敷に白い切で女房が縫って、高沢井桁米と書いてあるが証拠だ中結えもある、ど....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
いで、床の間の傍の押入から、私の床を出して敷いたあとを、一人が蚊帳を、一人が絹の
四布蒲団を、明石と絽縮緬の裳に搦めて、蹴出褄の朱鷺色、水色、はらはらと白脛も透い....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
生活《モダンライフ》にグッとしたのかもしれない。 しかし、その時分のモダンは、
四布風呂敷《よのぶろしき》ほどの大きさの肩掛けをかけたり、十八世紀風のボンネット....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
茶室めかした六畳の離庵《はなれ》。
足の踏み立て場もなくちらかしたまん中に、
四布蒲団《よのぶとん》の柏餅から毛脛を二本投げ出して、夜出歩く左膳はこうして昼眠....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
です。それから例のツクツク(裏は赤き羊毛、表は厚き帆木綿のごとき切布にて製したる
四布蒲団のごときものにて目方はおよそ三貫目位のもの)という羊毛の大きな夜着のよう....