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四明
「四明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四明の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
うちにひそんでいる。雨が降る前には牛のように吼える。これも人を撃って殺すもので、
四明山に棲んでいる。 異材 唐の大尉、李徳裕の邸へ一人の老人がたずねて来....
「豕」より 著者:田中貢太郎
李汾は山水が好きで
四明山にいた。山の下に張という大百姓の家があって、たくさんの豕などを飼ってあった....
「牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
んだ。 「わしの符※は、事が起らん前なら効があるが、こうなってはなんにもならん、
四明山に鉄冠道人という偉い方がおられるから、その方に頼むがいい」 土地の者は魏....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ぐにとどまる。もうこうなっては、わたしの力の及ぶ限りでない。聞くところによると、
四明山の頂上に鉄冠道人という人があって、鬼神を鎮める法術を能くするというから、そ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らしい。
百六十一
天めぐり、地は転じて、ここは比叡山、
四明ヶ岳の絶頂、将門石《まさかどいし》の上に立って、洛中と洛外とを指呼のうちに置....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
要害を経歴して来たことは、ほぼ今までのところに隠見している。 ついさき程は叡山
四明ヶ岳の上で、大いに時事を論じていたと見たが、もう京洛《けいらく》の真中へ入り....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
んはそのまま縁先ににじり寄ると、 「ごらんなさい、あの比良ヶ岳から南へ、比叡山の
四明ヶ岳――その下が坂下《さかもと》、唐崎、三井寺――七景は雲に隠れて三井の鐘と....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ぐにとどまる。もうこうなっては、わたしの力の及ぶ限りでない。聞くところによると、
四明山の頂上に鉄冠道人という人があって、鬼神を鎮める法術を能くするというから、そ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
人通りの無い、険路であった。その小径を、爪先登りに半里以上も行くと、比叡の頂上、
四明ヶ岳へ出ることができた。
牧仲太郎は、その頂上で、斉彬の第四子盛之進を呪殺....
「牡丹灯籠 牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
んだ。 「わしの符※は、事が起らん前なら効があるが、こうなってはなんにもならん、
四明山に鉄冠道人と云う偉い方がおられるから、その方に頼むがいい」 土地の者は魏....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
っと、その頃。
朝陽はいつもの朝らしく草の根にまで映してきた。
大
四明峰の南嶺に高く位しているので、東塔西塔はいうまでもなく、横川、飯室の谷々も坐....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
げると、一面に、まッ黒なちぎれ雲――逢坂山の肩だけに、パッと明るい陽がみえるが、
四明の峰も、志賀粟津の里も、雨を待つような、灰色の黄昏ぐもり。 孫兵衛の姿は、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
折の思いちがいを、あとではいたく慚愧したとやら、これも当時の評判であったという。
四明ヶ|岳の樹氷、湖水を研ぐ北風。叡山東坂本の行宮は、寒烈、そんな一語ではつくせ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、かくも、余力はあったのか」 と、その大兵力に、自信をとりもどしたほどであり、
四明の嶺、大岳、西坂本、ひがし坂本、要路要路、目に入るかぎりはすべて自陣の旗だっ....
「大谷刑部」より 著者:吉川英治
で」 と、出迎えに立った。 湖水はまだ明るかった。湖北の山々や、対岸の叡山、
四明ヶ岳などは、もう夜の黒い相を纒っていたが、城の大廊下には、水から映える青い夕....