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四明ヶ岳
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「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らしい。
百六十一
天めぐり、地は転じて、ここは比叡山、
四明ヶ岳の絶頂、将門石《まさかどいし》の上に立って、洛中と洛外とを指呼のうちに置....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
要害を経歴して来たことは、ほぼ今までのところに隠見している。 ついさき程は叡山
四明ヶ岳の上で、大いに時事を論じていたと見たが、もう京洛《けいらく》の真中へ入り....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
んはそのまま縁先ににじり寄ると、 「ごらんなさい、あの比良ヶ岳から南へ、比叡山の
四明ヶ岳――その下が坂下《さかもと》、唐崎、三井寺――七景は雲に隠れて三井の鐘と....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
人通りの無い、険路であった。その小径を、爪先登りに半里以上も行くと、比叡の頂上、
四明ヶ岳へ出ることができた。
牧仲太郎は、その頂上で、斉彬の第四子盛之進を呪殺....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
髪のしずくを撫でて、
「まるで、夕立だ」
と、迅い雲あしへ呟いた。
見るまに
四明ヶ岳も湖水も伊吹も乳色になって、ただ滌々と雨の音しか耳になかった。――と思う....
「大谷刑部」より 著者:吉川英治
で」 と、出迎えに立った。 湖水はまだ明るかった。湖北の山々や、対岸の叡山、
四明ヶ岳などは、もう夜の黒い相を纒っていたが、城の大廊下には、水から映える青い夕....