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「四明ヶ岳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

四明ヶ岳の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
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大菩薩峠」より 著者:中里介山
らしい。 百六十一 天めぐり、地は転じて、ここは比叡山、四明ヶ岳の絶頂、将門石《まさかどいし》の上に立って、洛中と洛外とを指呼のうちに置....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
要害を経歴して来たことは、ほぼ今までのところに隠見している。 ついさき程は叡山四明ヶ岳の上で、大いに時事を論じていたと見たが、もう京洛《けいらく》の真中へ入り....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
んはそのまま縁先ににじり寄ると、 「ごらんなさい、あの比良ヶ岳から南へ、比叡山の四明ヶ岳――その下が坂下《さかもと》、唐崎、三井寺――七景は雲に隠れて三井の鐘と....
南国太平記」より 著者:直木三十五
人通りの無い、険路であった。その小径を、爪先登りに半里以上も行くと、比叡の頂上、四明ヶ岳へ出ることができた。 牧仲太郎は、その頂上で、斉彬の第四子盛之進を呪殺....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
髪のしずくを撫でて、 「まるで、夕立だ」 と、迅い雲あしへ呟いた。 見るまに四明ヶ岳も湖水も伊吹も乳色になって、ただ滌々と雨の音しか耳になかった。――と思う....
大谷刑部」より 著者:吉川英治
で」 と、出迎えに立った。 湖水はまだ明るかった。湖北の山々や、対岸の叡山、四明ヶ岳などは、もう夜の黒い相を纒っていたが、城の大廊下には、水から映える青い夕....