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四本
「四本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四本の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
鏡が一つ、御酒徳利が一対、それから赤青黄の紙を刻んだ、小さな幣束《へいそく》が三
四本、恭しげに飾ってある、――その左手の縁側の外は、すぐに竪川の流でしょう。思い....
「或る女」より 著者:有島武郎
われた。葉子は足と足とをぎゅっとからみ合わせてそれに力をこめながら、右手の指先を
四本そろえてその爪先《つまさき》を、水晶のように固い美しい歯で一思いに激しくかん....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の女神ヌイトをかかえてさし上げた、それでこの女神は両手と両足――これが天の穹窿の
四本柱である――を張って自分のからだを支え、それが星をちりばめた天穹となったので....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
ごさいますから、画師さんは面喰らったに相違ございますまい。(天罰は立ち処じゃ、足
四本、手四つ、顔二つのさらしものにしてやるべ。)で、代官婆は、近所の村方四軒とい....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
大貼札があって、二十四、五人が列をなしていた。 ◯きょうの買物 ヘアピン 二十
四本 六円 鍋穴直し 一円 箸 二組 ....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
手《ハンドル》を備《そな》え居り、その蓋を開きみたるに、長さ二尺ばかりの杉角材が
四本と古新聞紙が詰めありたる外《ほか》めぼしきものも、手懸《てがか》りとなるもの....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
の尻尾とおなじところについていた。 腕も左右に二本ずつあった。つまり合計すると
四本である。 そのうちの二本は、左へ一本、右へ一本とでて、そうとう太い腕に見え....
「奇賊悲願」より 著者:海野十三
が特に探して来て下すった福の神で、実はこの方は、戦争で両腕両脚をなくされて、手足
四本とも義手義足をはめられていられる方なんだ。いいかね、そこでお前は思い当ること....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
痩せていた。眼の下には黒い隈が太くついていて、頬には猿を思わせるような小じわが三
四本もアリアリと走っていた。そして頭には、宗匠の被るような茶頭巾を載せ、そのくせ....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
蝋燭は、仁王門を入ったところの店に売っていた。杜はお千と相談して、五銭の蝋燭を
四本と、その外に東北地方から来たらしい大きな提灯一個八銭とを買った。 「おお、生....
「海の使者」より 著者:泉鏡花
頻る。 熟と聞きながら、うかうかと早や渡り果てた。 橋は、丸木を削って、三、
四本並べたものにすぎぬ。合せ目も中透いて、板も朽ちたり、人通りにはほろほろと崩れ....
「科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
て、その手を眺めました。ところが、サア大変です。指が足りない! 美事に伸びていた
四本の指が根こそぎ切り落とされ、残っているのは拇指一本! 指の無くなった跡からは....
「三人の師」より 著者:上村松園
らく筆だけによるべきである――と言われて、普通刷毛を必要とするところは筆を三本も
四本もならべて握りそれで刷毛の用をなされたのである。 雄渾な筆致で、お描きにな....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
。あの外浦を加賀へ帰ろうという段取になると、路が嶮くって馬が立たない。駕籠は……
四本竹に板を渡したほどなのがあるにはある、けれども、田植時で舁き手がない。……大....
「妖怪学」より 著者:井上円了
撰』といえる書には、左のごとく記載せり。 にない棒を二本、左右の手に一本ずつ、
四本の指に真中を載せ、てんびんに持ちて立つなり。その棒の木口に三の字を書いて、わ....