四次元[語句情報] » 四次元

「四次元〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

四次元の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
映画時代」より 著者:寺田寅彦
ある。実在の三次元の空間の一次元を割愛してただ二次元の断面に限定する代わりに、第四次元たる時間を一次元空間に投射することによって時間の経過をわれわれの任意に支配....
猫町」より 著者:萩原朔太郎
してもし、私の不思議な物語からして、事物と現象の背後に隠れているところの、或る第四次元の世界――景色の裏側の実在性――を仮想し得るとせば、この物語の一切は真実《....
惰眠洞妄語」より 著者:辻潤
胥《かしょ》の国に散歩する。南華真経を枕として伯昏夢人や、列禦寇の輩と相往来して四次元の世界に避暑する。汽車賃も電車賃もなんにも要らない。嘘だと思うなら僕と一緒....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
は体の戦法即ち空中戦を中心としたものでありましょう。われわれは体以上のもの、即ち四次元の世界は分からないのです。そういうものがあるならば、それは恐らく霊界とか、....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
めて書いたと云う、莫迦な理学生の話を憶い出しましたわ。それでは、ミンコフスキーの四次元世界に第四容積を加えたものを、一つ解析的に表わして頂きましょうか」 その....
野球時代」より 著者:寺田寅彦
野球もやはりヒットの遊戯の一つである。射的でも玉突きでも同様に二つの物体の描く四次元の「世界線」が互いに切り合うか切り合わぬかが主要な問題である。射的では的が....
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
間的で同時に時間的であるという点では映画と同様である。しからばこれらの在来の時空四次元的芸術と映画といかなる点でいかに相違するかという問題が起こって来る。 ま....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
。しかし温室に栽培してあるものを利用したのですよ。やっぱりインチキなやり方です」四次元《よじげん》世界 このところしばらく、ポーデル博士にゆきあわない東助とヒ....
地球要塞」より 著者:海野十三
をとり戻したようだ。 「さあ、余は腰をかけた。君もその椅子に、腰をおろしたまえ、四次元の人!」 四次元跳躍術《よじげんちょうやくじゅつ》――大東亜共栄圏か....
四次元漂流」より 著者:海野十三
はじめに この「四次元漂流」という妙な題名が、読者諸君を今なやましているだろうことは、作者もよく....
四次元の男」より 著者:海野十三
のである。そこで君のことに帰るが、わしの観相によると、君は三次元の生物ではなく、四次元の生物であると出ているのだ。そんなばかばかしいことがあってたまるものかと思....
鴫突き」より 著者:寺田寅彦
いているのである。飛ぶがごとく駈け寄った要太の一と捻りに、この小さな生命はもう超四次元の世界の彼方に消えてしまったのであった。 「鴫突き」を実見したのは前後にた....
物理的空間の成立まで」より 著者:戸坂潤
元ではなくして三次元に於てのみ表象されるのであるから三次元のリーマン空間の表象は四次元を必要とするものと云わねばならぬ。併し実際吾々はかかる四次元の表象を持ち得....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
対する愛着も、つまるところは、自分自身を恋するように思われてきた。そして、はては四次元が三次元に、また二次元にと、ついには外界のすべてが、自分自身の中へ沈潜して....
文芸は進化するか、その他」より 著者:平林初之輔
合理的な探偵と競うところにある。しかるに、もしも心霊界を相手にするとか、形而上学四次元の世界をかけまわらなければならないとすると、読者はもう最初から負けているこ....