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「四民平等〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

四民平等の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
流行暗殺節」より 著者:佐々木味津三
ゃ。士族というお家柄をどうするんじゃ」 その門地を倒し、そのお家柄を破壊して、四民平等の天下を創み出そうと豪語した旧権打倒御新政謳歌の志士が、真っ先に先ずおど....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ると御一新の改革も逆に流れそうで、心あるものの多くが期待したこの世の建て直しも、四民平等の新機運も、実際どうなろうかとさえ危ぶまれた。 いったん時代から沈んで....
石狩川」より 著者:本庄陸男
息を吐きだしているのだ。するとそれはどこにでもいる。絶対に多数であった。だから、四民平等の宣言をかかげた新しい政府は百姓や町人の前に屈服しているのだ。――殊にこ....
平和への荷役」より 著者:宮本百合子
等のつき合いをし、応分の植民地分割にあずかるということに国内の現実からは消えた、四民平等の夢をつないだのであった。 事実、戦争がはじめられたとき、日本の人民は....
新しいアカデミアを」より 著者:宮本百合子
の近代資本主義社会への移行であった。明治維新の誰でも知っているこういう特質は、「四民平等」となって、ふるい士農工商の身分制を一応とりさったようでも、数百年にわた....
激動の中を行く」より 著者:与謝野晶子
産者に取って、最も頑固な家族制度の中に旧式な生活を維持している大華族や大富豪ほど四民平等的の親みを持ちがたい者はありません。今は成金と称する新富豪さえも彼らに擬....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
に言うような事でない言葉を洩《もら》した。よほど胸につまっていたのであろう。 「四民平等の世の中なのに――俺《おれ》はいけない。なあんだ、当り前だと思いながら、....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
転じて自由党に参加して野人《やじん》となり、代言人となった彼は、自由民権といい、四民平等ということに、どんなにか血を湧《わ》かしたのであろう。それは一人の江戸町....
朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
者との交際が対等になった。それは明治の諸政一新という御思召《おぼしめし》により、四民平等の恩典に浴したためではあるが、西南戦争劇上演のために、薩南の事情を明らか....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
族の株を買うて士族にもなれば、平民文学も起こり平民芸術もまた起こったほどで、全く四民平等を理想とした明治大正時代の準備をした時期であるだけあって、和歌のごときも....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
が発達し、しかもその価値を発揮したのである。しかるに明治維新以後の日本社会は真に四民平等である。また近時自由主義思想は高等教育を受けた人々に力強く作用して軍事を....