四海波[語句情報] » 四海波

「四海波〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

四海波の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
によってほとんど根絶やしにされ、このうえは高砂《たかさご》のうら舟に帆をあげて、四海波おだやかな葵《あおい》の御代を無事泰平に送ればいいという世の中でしたから、....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
のような、うれしい事ばかり。思えば、きょう、あけがたの夢に、千羽の鶴が空に舞い、四海波押しわけて万亀が泳ぎ、」と、うっとりと上目使いして物語をはじめながら、お金....
連環記」より 著者:幸田露伴
イ、御いたわしの御風情やと云いたい様になるのであるが、天日とこしえに麗わしくして四海波穏やかなる時には、鬚眉の男子皆御前に平伏して御機嫌を取結ぶので、朽木形の几....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
山へ着く。ふわふわと海月泳ぎに、船を浮かせながらゆっくり遣るべい。 その事よ。四海波静かにて、波も動かぬ時津風、枝を鳴らさぬ御代なれや、と勿体ない、祝言の小謡....
南地心中」より 著者:泉鏡花
虐の負債を果させるため、とあって、――南新地の浪屋の奥二階。金屏風を引繞らした、四海波静に青畳の八畳で、お珊自分に、雌蝶雄蝶の長柄を取って、橘活けた床の間の正面....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
育の基礎を建てるのである。すなわち許嫁の男子(雄)と女子(雌)とが初めて交会し、四海波静かにめでたく三三九度の御盃をすませる。 それは春から夏を過ぎて秋となり....