四百余州[語句情報] » 四百余州

「四百余州〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

四百余州の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
万民は野に悲しんで世は暗黒の底に沈むばかりじゃ。わが武王これを見るに堪えかねて、四百余州《しひゃくよしゅう》の諸侯伯をあつめ、紂王をほろぼし、妲己を屠《ほふ》っ....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
応待の席ばかりでない。朝鮮への国書の中には、「一超直ちに明国へ入り、吾朝の風俗を四百余州に易え、帝都の政化を億万|欺年に施すは方寸の中に在り」と書いて居る。朝鮮....
運命」より 著者:幸田露伴
齢六十五にわたらせ給いければ、流石に淮西の一布衣より起って、腰間の剣、馬上の鞭、四百余州を十五年に斬り靡けて、遂に帝業を成せる大豪傑も、薄暮に燭を失って荒野の旅....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ますと、日本の侍の中通りの身上に過ぎないのでございます。二千年近くの昔とは申せ、四百余州の支那の国を三分した天下の宰相が、三百石取りの知行《ちぎょう》で甘んずる....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
……」私は老人を見守った。 「ここにある宮殿や庭園はみんなこの私の所有物じゃ……四百余州の天も地も今では私の自由になる。私はそういう人間じゃ」 私は尚も老人を....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
は関係ないであろうというように考えられるかも知れぬが、シナで無くなったもの、シナ四百余州に見つからぬものが日本にあり、中央アジアで発掘された出土品と日本にある保....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
命の一絶を賦して、同乗梁振華氏に贈る。 霹靂夜来天地轟、黄竜失墜満廷驚、暁窓傾、四百余州革命声。 (はげしくなる雷が夜どおし天地にとどろき、皇帝は失墜し清朝は驚....