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四百四病
「四百四病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四百四病の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
はならん。一七五〇年にドクトル・リチャード・ラッセルがブライトンの海水に飛込めば
四百四病|即席《そくせき》全快と大袈裟《おおげさ》な広告を出したのは遅い遅いと笑....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
先|発祥功名歴代忘れてならぬ土地です。 だが、人の心に巣喰う退屈は、恋の病共々
四百四病のほかのものに違いない。一木一草そよ吹く風すら、遠つ御祖の昔思い偲ばれて....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
た。
あなたも御病気で悲惨のきわみだけれど、私も貧乏で、悲惨のきわみなのです。
四百四病の病より、貧よりつらいものはないと、うちのおっかさんが口癖に云います。だ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
にその顔を見上げたが、勇気は己が面に溢れつつ、 「御心中お察し申しますが、人間は
四百四病の器、病疾には誰だって勝たれませぬ、そんなに気を落しなさいますな。小主公....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
人が多くなった。急性の飢餓はなくなった代りに、慢性の凶作は常にあるようになった。
四百四病の一つに算えるのは当然で、貧の病で死ぬ者は実はなかなか多いのである。全体....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
うてい説明することが出来ぬと思う。仙台の「梅若のこと」という日はやはり同じ日で、
四百四病を送れ送れと書いた紙を笹の枝につけて、草餅を添えて家のそばに立てる風が昔....