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四角八面
「四角八面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四角八面の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
そうなってみるとドウモ調子が面白くない。朝鮮|緘しの金モール燦然たる飴売り服や、
四角八面のフロックコートを一着に及んで、左様然らばの勲何等|風を吹かせるのが、ど....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
通りなれど、出先はやはり今日は東、明日は西、どこときまったことなく江戸の天地を、
四角八面に潜《くぐ》り歩いているようなものじゃわい」 「それならよろしうござんす....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
かる。 そこで大乱闘が始まる。 重太郎、前後左右にかわして、体を飛び違えては
四角八面に斬り散らす。いずれもただの一刀で息の根を止めてしまうが、敵は多勢―― ....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
大目附に任じ、さらに川路聖謨と共に長崎に行って魯使と会し通商問題で談判をしたり、
四角八面に切って廻した幕末における名士だったので、紋太郎の方では常日頃から尊敬し....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
ごとに、一業二業、三業の軒燈が押合って、灯は入らないでも、カンカン帽子の素通りは
四角八面に照らされる。中にも真円い磨硝子のなどは、目金をかけた梟で、この斑入の烏....
「三国志」より 著者:吉川英治
ぎって、曹仁を討ち止めようと試みた。けれど曹仁の勇は、それらの阻害を物ともせず、
四角八面に奮戦し、また牛金もそれを助け、城中からも曹仁の弟の曹純が加勢に出て、む....
「三国志」より 著者:吉川英治
そして翌日はまた、この七十余齢の武者は、突撃の先に立って、 「潘璋、出でよ」と、
四角八面にあばれ廻っていた。 けれど、きょうは呉にも、備えがあった。彼は地の利....