四輪車[語句情報] »
四輪車
「四輪車〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
四輪車の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
下半身不随のこの老史学者は、ちょうど傷病兵でも使うような、護謨輪で滑かに走る手働
四輪車の上に載っているからだった。真斎は相当著名な中世史家で、この館の執事を勤め....
「この初冬」より 著者:宮本百合子
ていて、そこから若い棕梠の葉を折りしいてトロッコのレールが敷かれている。台の下に
四輪車のついたものが精米をやっている米屋の裏の方へつづいているレールの上に置いて....
「三国志」より 著者:吉川英治
った。有名なる彼の大鉞は、すでに鮮血に塗られていた。 すると、彼の前に、一輛の
四輪車が、埃をあげて押し出されて来た。見ればその上に、年まだ二十八、九としか思わ....
「三国志」より 著者:吉川英治
広野へわたる。――ところが、そこも怪しげなる一陣の兵がまんまんと旗を立てて一輛の
四輪車を護っていた。 「や。あの車上に坐し、羽扇をもって、わしを招いているのは誰....
「三国志」より 著者:吉川英治
安を絶つことができなかった。今をおいてその国患を根絶する時はないのだ。孔明は例の
四輪車に乗り、白羽扇を手に持って、日々百里、また百里、見るものみな珍しい蛮土の道....
「三国志」より 著者:吉川英治
|彪の兵馬が鼓と共に道に展き、たちまち見る一|叢の森林からは、鶴※綸巾の人孔明、
四輪車のうえに端坐して前へ進んできた。 崔諒は眼がくらんだ。落馬したように跳び....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
らぬよ」 「綸巾をいただき羽扇をもって、常に三軍を指揮していたという諸葛孔明は、
四輪車という物に乗って戦場を奔馳していたそうですが」 「孔明か、なるほど。しかし....