四重奏[語句情報] » 四重奏

「四重奏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

四重奏の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大阪万華鏡」より 著者:吉行エイスケ
で唇をぬらした。 唐突に、鋸《かんな》くずのような幕が切っておとされて、野蛮な四重奏が苛立《いらだ》たしく鳴りだした。最初、私にあたえられた令嬢社交界のような....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
不明の変死事件があり、それに加えて、当主|旗太郎以外の家族の中に、門外不出の弦楽四重奏団を形成している四人の異国人がいて、その人達が、揺籃の頃から四十年もの永い....
道標」より 著者:宮本百合子
ふれ合う音や絶間ない人出入りでかきみだされているその食堂の空気をふるわして、絃楽四重奏《ストリング・クワルテット》がミニュエットを奏している。伸子は、音楽に耳を....
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
較さるべきものとしては各種のいわゆる「室内楽」がある。すなわち三重奏《トリオ》、四重奏《カルテット》、五重奏《クインテット》と称するのがそれである。二人だけの連....
暗号音盤事件」より 著者:海野十三
であった。 私はその一枚をとって、蓄音機にかけてみた。ヴィオロンセロを主とする四重奏で、美しいメロディーがとび出して来た。聴いていると、何だか眠くなるようであ....
あとがき(『二つの庭』)」より 著者:宮本百合子
のような「伸子」の物語は、こうして、「二つの庭」においては、小さなクヮルテット(四重奏)となり、やがて「道標」では、コンチェルト(協奏曲)にかわってゆく。 そ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
つもなしてるように、連隊の娘を材料にした幻想曲《ファンタジア》とサキソフォーンの四重奏曲《カルテット》との間にパルシファルの前奏曲をはさみ、あるいは黒人舞踏《ク....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ド》でしょう?」 「歌曲《リード》と、二つの交響曲《シンフォニー》と、交響詩や、四重奏曲や、ピアノの組曲や、舞台音楽などです。」とクリストフはむきになって言った....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
るんだが……(下の庭のリラの花陰にすわってるあの少女を描いてみせようかね。)弦楽四重奏曲でスタンダールみたいなものを書いてやるんだが……。――君たちはヨーロッパ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
の契約を守っていた。あまりによく守っていた。ある日クリストフは、自分の七重奏曲が四重奏曲に変えられてるのや、一連の二手用ピアノ曲が四手へ拙劣に書き直されてるのを....
私の若い頃」より 著者:宮城道雄
のレコードを聞いている中に、箏の曲にも和声や、対位法を取り入れたいと思って、箏の四重奏などいろいろ試みた。 人は一心にやっておれば、また恵まれる時も来るもので....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
と再生の時期一八一六年―一八二三年) 五 遺言(『第九』および最後の幾つかの弦楽四重奏曲。一八二三年―一八二七年) 一九三八年の現在までに第四の部分までが完成....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
大いに慰められている。彼は僕の幼な友だちの一人だ〔〕を君に送らなかった理由は、弦四重奏曲を相当によく書くことが判り始めて以来すっかりあれを書き直しているためだ。....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
る。 *原注――この三つの断片は一八一五年および一八一六年のものである。最後の弦四重奏曲(作品第百三十五)の中で提示されている問い Muss es sein? ....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
hquartette, 1885. テオドール・ヘルム――『ベートーヴェンの弦楽四重奏曲』(一八八五年) 〔H. de Curzon.――Les lieder ....