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「回帰線〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

回帰線の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
体でもどってきた。ここは、折竹が三年もいる土地である。西雲南の、東経百度の線と北回帰線のまじわる辺り、そこだけ周囲とかけはなれた動物区をいとなんでいる、いわゆる....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
レキサンドリアで、夏至と冬至の正午における太陽の高度を測定し、それを基にして南北回帰線間の距離が地球大円周の八三分の一一に当るということを算定した(この値は実際....
十二支考」より 著者:南方熊楠
いたであろう。熱帯地で極暑やや寒き地で、冬中|※《がく》は蟄伏する(フムボルト『回帰線内墨州紀行《トラヴェルス・ツー・エクエノクチカル・アメリカ》』英訳十九章)....
芝刈り」より 著者:寺田寅彦
らみ合って、母なる土の胸にしがみついている。そうして父なる太陽が赤道を北に越えて回帰線への旅を急ぐころになると、その帰りを予想する喜びに堪えないように浮き立って....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
、上半分は櫛のようになって、赤銅色に燻ぶったかとおもうと、日本アルプスの山々は、回帰線でもあるかのように、雲の中を一筋に放射してゆく、谷より立つ白雲と、氷を削っ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を思い出し、『水経注』の説もしかと事実に基づいたものと知った。 フンボルトの『回帰線内亜米利加旅行自談』に、所により鰐や鮫が人を犯すと犯さざるの異なる由を述べ....
一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
十年十一月九日、年に一度は、顧客廻りに出かけるジェソップ氏の伴をして、はじめて北回帰線を越えカルカッタに上陸した。 印度だ。 頭被、綿布、Maharajah....