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回復
「回復〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
回復の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
張した。そして日ごろの柔和に似ず、傷ついた牡牛《おうし》のように元どおりの生活を
回復しようとひしめく良人《おっと》や、中にはいっていろいろ言いなそうとした親類た....
「或る女」より 著者:有島武郎
《まっこう》に坂の頂上を見つめながら近づいて来た。それを見やると葉子は一時に力を
回復したようになって、すぐ跳《おど》り出して来るいたずら心のままに、一本の桜の木....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
たろう。しかしとにかく運命は君たちには無関心ではなかったと見える。急に十倍も力を
回復したように見えた漁夫たちが、必死になって君たちの船とその船とをつなぎ合わせ、....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
要から、強いて不用のものと見て、切り捨ててしまったお前の部分は、今は本当の価値を
回復して、お前に取ってはやはり必要欠くべからざる要素となった。お前の凡ての枝は、....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
している。彼らの処方は今日でもかなりたくさんに残っている。彼らの医薬の処方や健康
回復法の心得書のあるものはラテン語の詩句中にそのままの言語で出ており、これは中世....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、われらが断然新しい決戦兵器を先んじて創作し得たならば、今日までの立遅れを一挙に
回復することも敢えて難事ではない。時局が大急転するときは、後進国が先進者を追い越....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
く、生と死との両極のあいだにあって反省し、動揺しているうちに、皇帝は次第に生命を
回復して来ると、苦痛と歓喜との人生のうちに、空虚なる暗黒と無限の恐怖を防ぐだけの....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
丁度山寺にでも臥て居るような感じでございます。 そうする中に私の意識は少しづつ
回復してまいりました。 『自分はとうとう死んで了ったのか……。』 死の自覚が頭....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
づいた。その中元来あまり健康でなかった彼の体力は、数回のインフルエンザの為めに、
回復し難き迄に衰弱し、かくて一八九二年、(明治二十五年)九月五日を以て帰幽した。....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、ファラデーが五年間休養している間に、段々と円熟して来た。 ファラデーは健康が
回復すると、一八四五年から電磁気と光との関係につきての実験をやり始めた。 まず....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
内乱に干渉してますますその騒動を大ならしむるがごとき思いも寄らず、ただ一日も平和
回復の早からんことを望みたるならんのみ。 また更らに一歩を進めて考うれば、日本....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
も四五年前のような……あれほど農産物の値上りは望めないまでも、多少なりとも景気が
回復すれば、年賦にしてもらって十ヵ年もすれば皆済しうるであろう。 儀作をはじめ....
「瘤」より 著者:犬田卯
化で全く「再任には堪え得なかった」であろうが、しかしそれも大したこともなくやがて
回復し、旺盛な彼の生活は依然として、それからもつづけられたのだ。ところが、何をい....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
内閣の政策によって中日関係はきわめて困難な事態におちいりました。それまでは、国交
回復はおこなわれていないにかかわらず、中国と日本においてはさきに私と張奚若先生と....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ジエンを獲た。 2、第二シュレージエン戦争(一七四四―四五年) 大王が戦後の
回復に努力しつつある間、墺英両国は仏・巴軍を圧してライン河畔に進出した。大王はい....