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回折
「回折〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
回折の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「冬の蠅」より 著者:梶井基次郎
やがて日が翳りはじめる。高い椎の樹へ隠れるのである。直射光線が気疎《けうと》い
回折光線にうつろいはじめる。彼らの影も私の脛の影も不思議な鮮やかさを帯びて来る。....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
。そして音の散乱、反射というようなものも、どうにか論じてある。おもしろいのは音の
回折の事実を述べてある所に、ホイゲンスの原理に似た考えが認められる。すなわち一つ....
「物理学圏外の物理的現象」より 著者:寺田寅彦
までは偶然的人間的な事情に支配されることは疑いないように思われる。たとえば電子波
回折の実験がX光線
回折の実験の行なわれたころにすでに行なわれたというような事も、....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
、うなずけるわけだ。菊地氏は、電子の集合である陰極線を、薄い雲母板を通過させて、
回折像を写真にとったのだが、これはラウエ斑点が丁度X線の波動性を立証したと同じに....
「耳と目」より 著者:寺田寅彦
って、二つが前面に並んでいないと不都合である。これに反して音の場合には音波が頭で
回折されるから、一つの耳の反対の側から来る音でもその耳に到達する。しかし正面から....