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回教
「回教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
回教の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
科学的の教養を汲んでいたところの文化の源泉は枯渇してしまったのである。 現代の
回教国民その他の東方諸国民は、個人または国家にとって何ら実益のありそうにもないこ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
のに、炎熱に苦しめられている南種は同じく太陽を神聖視しながらも、夕日に跪伏する。
回教徒が夕日を礼拝するように仏教徒は夕日にあこがれ、西方に金色の寂光が降りそそぐ....
「食魔」より 著者:岡本かの子
あって遊ぼうとしているのだ。彼は痛みに対抗しようとする肉体の自らなる※く。それは
回教徒の祈祷の姿に擬しつつ実は、聞えて来る活動館の安価な楽隊の音に合わせているの....
「河明り」より 著者:岡本かの子
を通って、なおしばらく水辺に沿って行った処で若い紳士は車を停め、土地の名所である
回教の礼拝堂を見せた。がらんとして何もない石畳と絨氈の奥まった薄闇へ、高い窓から....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
地獄の陰火を点し、永遠限りなくそれを輝かさんと欲せんには、まず公刑所の建物より、
回教式の丈高き拱格を逐うにあらん。吾、サントニアに来りてより、昔ゴーティア人の残....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
とカークが疲れたような目で、ぼんやりと屋並みをながめている。 砂糖菓子のような
回教寺院の屋根も港の檣群も、ゆらゆら雨脚のむこうでいびつな鏡のようにゆれている。....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
上げられている。それにもかかわらず、彼の詩に盛られた思想が、狂信的なイスラム教(
回教)と相容れないばかりか、これを冒涜する性質さえ持っていたために、ペルシアにお....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
随員のはおろか、わたくしのも参りませぬ。当国は格式を重んじ典礼を尊ぶ点に於いて、
回教国一と聴いておりますが」 「恐れいります」 と、式部官が首をさげた時その婦....
「絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
して、その上に寛永寺の銅葺屋根が積木のようになって重なり合い、またその背後には、
回教風を真似た鋭い塔の尖や、西印度式の五輪塔でも思わすような、建物の上層がもくも....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
うに見えるが、大したものではなかったらしい。カアバというこの文字から推察すれば、
回教には因縁があったようである。と云うのはカアバというこの文字の意味は、亜剌比亜....
「一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
ルの首都、スリナガールにあるブリスコー氏の学校というのです。ここには、印度教徒も
回教徒もキリスト教徒も、すべてこの地方の上流の子弟があつまるのです。 聴いて御....
「血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
えたのである。 しかし漁色の動物は、お紅一人ではないのであった。 あの近東の
回教国の、密房に則って作ったところの、この奇形な建物の内には、同じような部屋が幾....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
すると突然その中から一人の男が立ち上がった。やや明瞭りと云うのを聞けば、それは
回教の祈祷であった。 「アラ、アラ、イル、アラ……唯一にして絶対なる吾らの神よ…....
「褐色の求道」より 著者:岡本かの子
は寺の建物の趣きにも知られる。それは印度風でもなし、支那風でもなし、人によっては
回教の寺とも思わしめるほど、およそ東洋の寺院とは縁遠い様式である。数寄の者の建て....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
うこともない。なぜならばラサ府でヤクを殺し羊を殺す者は仏教徒ではない。シナ人の回
回教徒です。それが皆|屠者である。だから彼の回
回教徒らはヤクに引導を渡さないです....