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「回数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

回数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
味をおぼえたらしく、煙草を吸うように、ひんぱんにこの劇薬を注射していて、その量と回数は、さすがの木崎もあきれていた。木崎があきれるくらいだから、坂野の細君は、 ....
ある心の風景」より 著者:梶井基次郎
かった道。そして同時に、実に親しい思いを起こさせる道。――それはもう彼が限られた回数通り過ぎたことのあるいつもの道ではなかった。いつの頃から歩いているのか、喬《....
器楽的幻覚」より 著者:梶井基次郎
だったので聴衆も少なく、そのため静かなこんもりした感じのなかで聴くことができた。回数を積むにつれて私は会場にも、周囲の聴衆の頭や横顔の恰好にも慣れて、教室へ出る....
雪後」より 著者:梶井基次郎
おおつき》の下宿へ寄るかもしれない。家捜しが手間どったら寄らずに帰る」切り取った回数券はじかに細君の手へ渡してやりながら、彼は六ヶ敷《むつかし》い顔でそう言った....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
れは上空からの偵察で登攀《とうはん》の手がかりを見つけにゃならんし、じつに、飛行回数百二十一という記録だった。ところが、白、黄、青の三外輪はひっきりなしの雪崩《....
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
。二頭の乳牛を両腕の下に引据え、奔流を蹴破って目的地に進んだ。かくのごとく二回三回数時間の後全く乳牛の避難を終え、翌日一日分の飼料をも用意し得た。 水層はいよ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れからまたその創造欲を満足させるのである。この創造作業と世界破壊作業との行われる回数は無限である。そうしてこの永遠の存在なる神はこれをほとんど遊び仕事にやっての....
演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
きである。かかる俳優の演技のテストに際しては微妙な計算が必要である。 ○テストの回数はしばしば問題となるが、私の考えでは、一般的な法則としては、それは多ければ多....
わが町」より 著者:織田作之助
く行くことにした。 「じゃあ、これ持って行きなはれ」 主任はめずらしく、市電の回数券を二枚ちぎってくれた。 動物園前で市電を降り、食物屋や雑貨屋がごちゃごち....
海底都市」より 著者:海野十三
ではたびたび人類を始め生物が死に絶《た》えたことがある。少なくも三回の氷河期や、回数のわからないほどの大洪水《だいこうずい》、おそろしい陥没地震《かんぼつじしん....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
忙で複雑になった為であろう。第二は東京が広くなった為であろう。第三は各劇場の興行回数が多くなった為であろう。この「牡丹燈籠」を上演した明治二十五年の歌舞伎座は、....
郷愁」より 著者:織田作之助
中では新吉の向い側に乗っていた二人の男が大声で話していた。 「旧券の時に、市電の回数券を一万冊買うた奴がいるらしい」 「へえ、巧いことを考えよったなア。一冊五円....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
るのはよんどころないことで、この点だけは昔の方が優っていたらしい。その頃は興行の回数が少ないだけに、作者にも俳優にも休養や工夫の余裕もあり、観客も開場を待ちかま....
拷問の話」より 著者:岡本綺堂
になっている。あの町奉行は在職何年のあいだに何回の拷問を行ったといわれると、その回数が多ければ多いほど、彼の面目を傷けることにもなるので、よくよくの場合でなけれ....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
荷物のように警察のトラックにほうりこまれた。若き日の思い出はつきない。 五、検束回数のレコードホルダー 私は戦前、無産政党に籍をおくと同時に日本農民組合、日本....