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回書
「回書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
回書の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「門」より 著者:夏目漱石
ばく》されていたので、ついそれなりになってしまった。 仕方がないから、なお三四
回書面で往復を重ねて見たが、結果はいつも同じ事で、版行《はんこう》で押したように....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
子に利くのはその処方ではなかった。 庸三も何となしこの生活に疲れていた。新聞一
回書くのにも気分が落ち着かなかった。葉子が病気になると一層|憂鬱であった。彼は葉....
「文士の生活」より 著者:夏目漱石
た方が、よく出来そうに思う。一気呵成《いっきかせい》と云うような書方はしない。一
回書くのに大抵三四時間もかかる。然し時に依ると、朝から夜までかかって、それでも一....
「生活」より 著者:林芙美子
しょう」とも、話が出たが、一万円とまちがわれたのでは浮ぶ瀬もないと思った。二十七
回書いても新聞小説だし、二百
回書いても新聞小説なのだから困ってしまう。一日胸がど....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
まった、そうすると、更にまた書き直して送って来た、それもいけない、都合何でも四五
回書き改めさせたと思う、最後に至って実によく出来た、固《もと》より行友君という人....
「巡回書庫と町村図書館と」より 著者:佐野友三郎
会の大勢に余儀なくせられて、これが設備を強いられんこと必せり。 本邦に於ける巡
回書庫は、余等、さきにこれを秋田県に試み、今日、これを本県に施設せるのみなれば、....
「文学的饒舌」より 著者:織田作之助
書き出すまでに二日しか費さなかったぐらいだから、安易な態度ではじめたのだが、八九
回書き出してから、文化部長から、通俗小説に持って行こうとする調子が見えるのはいか....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
昔から三日天下という言葉があるが農民労働党は三時間天下であり、したがって私の第一
回書記長もたった三時間であった。 しかし私は書記長となったとき今後党をどう運営....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
の心事をシンボルしているかと思う――それの再校訂をすましたり、週刊の原稿を一、二
回書きためたりして、ぼくは、京都へ出かけた。雑多な私用だの、史蹟歩きの目的を持っ....